今週は先週に引き続きまして、オーケストラと共演する夢をかなえる「夢響2026」の後編をお届けしました。
最初に登場したのは小学3年生の高井なな美さん。幼稚園の頃に使ってたお弁当箱に、人魚がハープを弾く絵が描いてあったことがきっかけとなって、ハープを始めました。曲はヘンデルのハープ協奏曲。ハープのための協奏曲と言われて、まっさきに思い出すのがこの曲です。ハープとオーケストラの音色がきれいに溶け合って、清澄な響きが生み出されていました。
2番手は声楽の川田雄輝さん。4年前に急逝したオペラ歌手のお兄さんが人生をかけて打ち込んでいた理由を知りたく、声楽を始めたと言います。曲はトスティの「君なんかもう(愛してない)」。失われた愛に対する複雑な思いが、温かみのある声で表現されていました。ぐっと来ますね。
3番手は小学4年生の菊地結大さん。デイヴィッド・ギャレットへの憧れからヴァイオリンを始めたそうです。デイヴィッド・ギャレットは「ヴァイオリン界のベッカム」と呼ばれ一世を風靡した人気ヴァイオリニスト。菊地さんもカッコよかったですよね。C.ベリオの「バレエの情景」を弾いてくれましたが、演奏も堂々たるもの。華があります。
4番手はヴァイオリンの日置駿さん。多忙な仕事のかたわら、音楽に真摯に取り組む様子が共感を呼びます。曲はサラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」。最初の一音から会場の空気が変わるような集中度の高い演奏に感銘を受けました。
前編と合わせて計8名のみなさんが、オーケストラとの共演を果たしました。もっとも心を震わせた「スペシャルドリーマー賞」に輝いたのは、前編で「HIROSHIMA〜生きて伝える平和〜」を演奏した広瀬冬悟さん。広瀬さんは自作の曲をピアノで弾いて、オーケストラと共演した点が印象的でした。広瀬さん、おめでとうございます!
飯尾洋一(音楽ジャーナリスト)

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