今週は「夢響」と「未来オーケストラ」で出会った新しい才能、マリンバの勝田未来さんとチェロの林成さんをお招きしました。ともに10代にして注目を集める逸材です。
勝田さんは昨年放送された山田和樹さん指揮による18歳以下の子どもたちによるオーケストラ「未来オーケストラ」に参加してくれました。現在19歳。山田和樹さんからは「自分の音に気持ちや意思を乗せて、責任をもって伝える大切さを学んだ」と言います。勝田さんはその後、国際マリンバ・フェスティバ・コンペティション2024-2025の年齢区分AGⅡで第1位を獲得。さらに今年の日本管打楽器コンクールのマリンバ部門で第2位を受賞しました。
勝田さんが演奏してくれたのは、マリンバの名曲、村松崇継作曲の「Land」。マリンバの温かみのある音色によって、幻想的で抒情的な音楽が紡ぎ出されます。広大な景色が目の前に広がるような演奏でした。石丸さんの感極まる姿に共感せずにはいられません。
林成さんは2019年にオーケストラと共演する夢をかなえる「夢響」に出演。当時は10歳の少年でしたが、今や17歳の立派な青年です。夢響によって「大きな舞台でも自信をもって演奏することができるようになった」と言います。現在、東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校に在籍中。2025年の全日本学生音楽コンクールチェロ部門高校の部では第1位を獲得しました。
林さんが演奏してくれたのは、グラズノフ作曲の「吟遊詩人の歌」。のびやかな歌心にあふれ、憂愁を湛えた楽想が心に沁みます。ピアノは中島結里愛さん。まだ16歳ですが、昨年のショパン国際ピアノ・コンクールに史上最年少で出場して大きな話題を呼びました。
おしまいはヘンデルのトリオ・ソナタ ト短調Op2-8を宮田大さん、林成さん、中島結里愛さんの3人で。輝かしく生気あふれる演奏に魅了されました。音楽を通して語り合っているような雰囲気がありましたね。
飯尾洋一(音楽ジャーナリスト)

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