いつの間にか子供たちの間ですっかりポピュラーな存在になっているのがソーラン節。ご存知でしたか。小中学校の体育祭や保育園や幼稚園の発表会で、子供たちがそろってソーラン節を踊る姿を見かけるようになりました。
自分が子供の頃にはソーラン節というのは大人の世界の民謡で、まったくなじみのある曲ではなかったのですが、今やソーラン節は大人気。伊藤多喜雄さんが歌うロック調にアレンジされたソーラン節が、現代風の振付で踊られるようになりました。テレビドラマ「金八先生」をきっかけに全国の体育祭に広まったというのですが、そんな経緯があったんですね。
番組中で伊藤多喜雄さんがオリジナルのソーラン節を少しだけ歌ってくれた場面がありました。「民謡は変化していくもの」という伊藤さんの言葉には納得。長く歌い継がれる曲って、時代に応じて変化してゆくからずっと古びないんでしょうね。クラシック音楽の世界でもそうですが、民謡をアレンジして時代を超越した新しい名曲が生まれることは決して珍しくはありません。たとえばブラームスの作曲として知られるハンガリー舞曲は、ロマ(ジプシー)の音楽を、編曲した作品です。バルトークやヤナーチェクをはじめ、多くの作曲家が民謡に題材を求めて、次代に残る名曲を書き上げています。
伊藤多喜雄さんのソーラン節以外の民謡もとても新鮮でした。秋田音頭とラップがあんなに相性のよいものだったとは。なんの無理もなく民謡とラップが共存していました。
山形県の民謡、最上川舟唄はクラシック調アレンジ。クラシックにもショパンやメンデルスゾーンのように舟歌を書いている作曲家はたくさんいますが、こちらは和風です。リズミカルに前へ進むというよりは、ゆったりとした広大な流れをたゆたうようなイメージがありました。
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若い民謡の音楽会
投稿日:2018年06月30日 10:30
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