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ブリーズバンド全国大会2022 後編

投稿日:2022年09月17日 10:30

今週は先週に引き続いて「ブリーズバンド全国大会2022」の後編をお届けしました。今回も個性豊かな出場チームが登場してくれました。
 最初に「紅蓮華」を演奏してくれたのは、八甲田あらふぃふたーず★。お寺のお堂で演奏する映像がありましたが、なんとリーダーはご住職です。編成はトランペット、フリューゲルホルン/トランペット、テューバ、ホルン、クラリネット、アルトサクソフォン、ドラム。それぞれソロをビシッと決めてくれました。みなさん本当にいい表情で、大人が真剣に楽しんでいる様子が伝わってきます。
 2組目は女子高校生バンドのFamikyan。制服はばらばらですが、みんな同じ中学の出身で、中学最後のコンクールがコロナ禍で中止になったことから、その悔しさを晴らすために応募したといいます。コロナ禍もすでに3年目。同様に悔しい思いをしている子供たちが全国に大勢いることでしょう。曲は「カルメン・クライマックス!」。急遽テューバ抜きの6人での演奏になってしまいましたが、アルトサクソフォン2、フルート、クラリネット、トロンボーン、ホルンの編成で、生き生きとした勢いのある演奏を披露してくれました。
 3組目は奥多摩吹奏楽団のみなさん。東京都でありながら豊かな自然にあふれるのが奥多摩。そんな奥多摩を愛してやまないメンバーが集まりました。町長さんとご当地キャラの「わさぴー」まで応援してくれるとは! ユーフォニアム、クラリネット、ホルン、アルトサクソフォン、バストロンボーン、トランペット、バスクラリネットによる編成で「星に願いを」を演奏してくれました。ムーディな味わいがすばらしかったですね。
 そして「7人全員が主役」というコンセプトをもっとも実現していたバンドに与えられる「スターセブン賞」は、審査員の投票によりRainbow Heartに与えられることに。ピュアな音楽が忘れがたい印象を残してくれました。

飯尾洋一(音楽ジャーナリスト)

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