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ケルト音楽を楽しむ休日

投稿日:2017年12月23日 10:30

今、じわじわとケルト音楽の人気が高まっています。今週は「ケルト音楽を楽しむ休日」。ケルト音楽といわれて、なんのことかピンと来ないという方も、映画「タイタニック」の一場面を見て「ああ、あんな感じの曲のことか!」とイメージがわいた方もいらっしゃることでしょう。一般にケルト音楽といった場合、アイルランドやスコットランドの伝統音楽や、これらに影響を受けたポピュラー音楽を指すことが多いようです。
 豊田耕三さんが、ファイナルファンタジーにアイルランド音楽風のBGMがふんだんに使われているとおっしゃっていましたが、これも言われてみればなるほどと思い当たります。ゲーム内の古いヨーロッパ風の世界観にぴったりと合致していて、同時にどこか懐かしさを感じさせる音楽。植松伸夫さんは「喜びと悲しみが同居している音楽」と表現していましたが、それってなんだかモーツァルトみたいですよね。
 アイリッシュ・パブでみなさんが楽器を持ち寄っていっしょに演奏している様子が映っていましたが、こういったセッションも楽しそうです。最近、刊行された書籍に「アイリッシュ・ミュージック・セッション・ガイド」(バリー・フォイ著/おおしまゆたか訳)という一冊があります。これは豊田耕三さんが「セッションで顔を合わせるミュージシャン、フェスティヴァルに参加する人たち、みんなに配りたい!」と推薦文を寄せる気軽な入門書です。「セッションではどんな曲が演奏されるの?」という問いに対して、著者の答えは「1にリール、2にリール、3、4がなくて5にリールだ。その次はずっと離されてジグが来る」。
 どんだけリールが好きなのかと思いますよね。番組のおしまいで演奏された「ケルトの伝統音楽」が、そのリール。素朴なんだけれども、なぜかいつまでも浸っていたくなるような中毒性があると思いませんか。

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