今週は「世界が認めた新世代の音楽会」。著名なコンクールで上位入賞を果たし、音楽界の第一線で活躍する若くて実力のあるアーティストがそろいました。
おもしろかったのは選曲のセンス。萩原麻未さん、成田達輝さん、横坂源さん、吉田誠さんが、オススメの一曲を持ち寄ってきてくださったのですが、みんなが知っているような有名曲は一曲もありませんでした。でも、どの曲もとても親しみやすくて、シャレていて、カッコいい。なるほど、こういう曲がこれから受けるのかな、と思わされます。クラシック音楽の世界にも案外、はやりすたりがあるもの。その時々で作曲家や作品の人気が高まったり、逆に低くなったりすることは珍しいことではありません。
ヘンデルの原曲をハルヴォルセンが編曲した「パッサカリア」は、決して新しい曲ではないのですが、弦楽器2台で演奏できる貴重なレパートリーとして、近年耳にする機会が増えています。
一方、プーランクの「城への招待」、この曲は初めて聴きました。めったに演奏される機会のない曲だと思いますが、こうして聴いてみると機知に富んだおもしろい作品ですよね。短編アニメや映画に仕立ててもおもしろいかも。
最後に演奏された「アダムズ・ヴァリエーション」の作曲者、ギョーム・コネッソンは1970年フランス生まれの現代の作曲家です。現代の作曲家といっても作風は難解ではなく、「アダムズ・ヴァリエーション」もそうでしたが、軽やかで明快で、ポップといってもいいほどです。
この番組の収録をきっかけに気になって、コネッソンの作品をいくつか録音で聴いてみたのですが、この「オシャレ感」はすごく今風だなと感じました。これからぐっと人気が高まるのではないでしょうか。
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世界が認めた新世代の音楽会
投稿日:2016年02月28日 09:30
コメント
300年前の音楽をアップデート、かっこいいですね。戯曲「城への招待」では音楽を聴きながら物語りの場面を想い描いてゆったりと楽しませていただきました。龍さんもオペラみたいな感じもして、 楽しいとおっしゃっていましたね 。綺麗な人形劇でも楽しそうです。昔観た「Moonstruck」というコメディ映画でオペラを観ているシーンがあり、私もあんなふうに劇場でオペラを観る事ができたら感動するだろうなと、憧れた事を思い出しました。「アダムズ・ヴァリエーション」も、物語りの一場面のようでした。不思議の森をドキドキしながらも、先へと進むような感じで 引き込まれてしまいました。美しく楽しい時間をありがとうございました。
ヘンデルのパッサカリアという曲ははじめて知りました。とてもいい曲ですね。重厚で哀愁もおびていました。いつもこの番組は新たな発見、気づきがありいつも新鮮な気持ちになります。
このような番組に感謝しています。
バラエティに富んだ音楽会でした。どれも初めて聴きましたが親しみやすい曲に感じました。世界各地でご活躍の皆さんのお名前しかとインプットしておきます。