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ブリーズバンド全国大会2022 前編

投稿日:2022年09月10日 10:30

今週は「ブリーズバンド全国大会2022」の前編をお届けしました。ブリーズバンドはコロナ禍をきっかけに番組から誕生した7人制の吹奏楽。「7人全員が主役である」というコンセプトにもとづく新しい合奏スタイルです。そのブリーズバンドの初めての全国大会から、今週は全6組中の3組をご紹介しました。
 トップバッターはJR貨物音楽部のみなさん。勤務地がばらばらにもかかわらず、こうしてひとつになって活動を続けている姿から、音楽への情熱が伝わってきます。それにしても会社公認の楽団があるなんて、すばらしいですよね。トロンボーン、トランペット、ベース、サクソフォン、ホルン、フルート、ドラムの7人編成で「紅蓮華」を披露してくれました。社会人ならではの大人の演奏にしびれました。
 続いて登場したのは、東京藝術大学で学ぶsaigo ensemble★7のみなさん。日本のトップレベルの学生たちだけあって、目指すはプロの音楽家。将来の夢にもベルリン・フィルやNHK交響楽団の名前が挙がっていましたね。トランペット、ホルン、パーカッション、サクソフォン、フルート、クラリネット、オーボエの7名で「カルメン・クライマックス!」を演奏してくれました。さすがに個々の技術がとても高く、鮮やかな演奏を楽しませてくれました。それだけに、審査員の先生方がプロの視点からさらに上の水準を求めるのはもっともなことでしょう。
 最後に登場したのは京都府精華町の中学2年生によるRainbow Heart。小学校時代からの仲良しメンバーだそうですが、ともに育ってきた友達同士の雰囲気がよく伝わってきます。この年代ならではの眩しさを感じずにはいられません。トロンボーン、ユーフォニアム、ホルン2、テューバ、サクソフォン、クラリネットの編成で「裸の心」を演奏してくれました。これはかなり練習をがんばったはず。聴く人の耳をとらえて離さないピュアな音楽に胸を打たれました。

飯尾洋一(音楽ジャーナリスト)

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