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オーケストラと夢をかなえる音楽会~夢響2019 オーディション編 前編

投稿日:2019年10月12日 10:30

昨年に引き続き、今年も「夢響」が開催されます。オーケストラと共演するチャンスはプロの音楽家にとっても限られた機会。ピアノやヴァイオリンなどの音楽コンクールでは、よくファイナルに進んだ参加者がオーケストラと共演しますが、そこではじめて実際にオーケストラと共演する人もいるほど。夢の舞台を目指して、今年は全国6会場でオーディションが開かれました。
 この「夢響」では、応募者全員がオーディションに参加することができます。今年は昨年の倍以上となる749組もの応募がありましたので、選考にもいっそう熱が入りました。特に東京会場は参加者が多かったので、オーディションが二日間にわたって開かれるほどの盛況ぶり。
 なにしろ楽器不問、ジャンル不問の「夢響」ですので、どんな楽器が登場するのかも見どころのひとつ。オーソドックスな楽器だけではなく、昨年のように段ボール箱やオカリナなど、予想外の楽器がオーディションを通過することもありえます。審査基準は熱意。この人がオーケストラと共演するところを見たい!と審査員に思わせられるかどうかがカギでしょうか。技術的な水準で合否が決まるわけではありません。みなさん、楽しそうなのがいいですよね。
 最終選考に進出したのはフルートの柄澤円香さん、ほうきギター&はたきドラムの高橋哲人さんとモシ村マイコさん、ギターの染谷生士さん、ヴィオラの渡邉望さん、テューバの渡部和さんの5組。みなさん、それぞれに音楽への愛情が伝わってくるようなパフォーマンスだったと思います。ほうきギターは自作なんだとか。エアギターではなく本当に弾けるほうきギターという発想は秀逸です。ヴィオラやテューバといった、ふだんは主役を務めない楽器が健闘しているのも印象的でした。オーケストラとの共演が実現したら、どんな音楽を奏でてくれるんでしょうね。次週、後編の結果発表が楽しみです。

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