昨年「イケメンチェロ軍団」と銘打って出演したスーパーチェロ7。放送終了時に「イケメンはどこだ?」と視聴者からお叱りを受けてしまったという「伝説」が暴露されていましたが、メンバーはそれぞれ日本のトップレベルで活躍する名手ばかり。東京都交響楽団の首席奏者である古川展生さんをはじめ、凄腕プレーヤーたちが集まっています。
そんな名手たちが、高嶋ちさ子さんの号令ひとつでさまざまな技にチャレンジしてくれたのが今回の見どころ。4人で一台のチェロを弾く「水戸黄門」のテーマなど、無駄に難度の高い技に思わず笑ってしまいました。超高速版「くまんばちの飛行」は圧巻。ヴァイオリンの早弾きで耳にする機会が多い曲ですが、とてもチェロとは思えない軽快さでした。
さらにチェロの立奏まで飛び出しましたが、これにはびっくり。チェロって、立って弾けたんですね。最近、クラシック音楽界では「立って弾く」というのが軽くトレンドになっています。バロック・アンサンブルなどではヴァイオリンやヴィオラは立って演奏するのが一般的ですし、話題の鬼才クルレンツィスが指揮するムジカエテルナではチェロ以外の弦楽器はみんな立って演奏します。でも、そんなオーケストラでも、チェロはやっぱり座って演奏するんですよね。この楽器はどうしても立てない……と思っていたら、あっさりと常識が覆されました。チェロの立奏付きで演奏された、高嶋さんとスーパーチェロ7のピアソラ「リベルタンゴ」は最高にカッコいい音楽でした。エルガー「威風堂々」で、チェロが全員立ち上がった場面は壮観。でも、腰が痛くなりそう……。
最後はベートーヴェン「歓喜の歌」を、8人だけで演奏するという思い切ったアレンジ。原曲はオーケストラに大合唱が加わる重厚にして壮大な作品ですが、ぐっと親密な雰囲気のベートーヴェンに生まれ変わっていました。
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高嶋ちさ子ともっともっと売れたい!スーパーチェロ7の音楽会
投稿日:2019年07月20日 10:30
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