今週はジャンルの垣根を超えたトップギタリストのみなさんをお招きしました。同じギターといっても、その演奏スタイルは三者三様。冒頭の「3ギターズ・名フレーズ・メドレー」で、クラシックの村治佳織さん、ジャズの渡辺香津美さん、ロックのROLLYさんが、そのジャンルを代表するような名曲、名フレーズを弾いてくれました。ジャンルの違いがよく伝わってきたのではないでしょうか。
村治さんが弾いた「アルハンブラの思い出」はトレモロ奏法の代名詞のような名曲。この哀愁の漂うトレモロは、まさにクラシック・ギターならではの魅力。渡辺香津美さんのジョン・コルトレーン「インプレッションズ」、ローリーさんのT.レックス「20センチュリーボーイ」などなど、それぞれに違ったカッコよさがありました。ギターって、どのジャンルであっても、憧れを感じさせる楽器だと思うんですよね。
ギターへの入り方にもそれぞれの分野の違いがよくあらわれていたと思います。村治さんは早くも3歳から、お父さんとの遊びの一環でギターを始めたといいますから、生まれながらのギタリストといった感があります。14歳で国際コンクールに優勝するという並外れた経験をお持ちながら、学校ではふつうの学生生活を送っていたというお話には、なんだかほっとしますね。
渡辺香津美さんのギターとの出会いは小学6年生から。アドリブの魅力を突きつめていくとジャズに到達したというお話には納得です。
ローリーさんは楽譜ではなく、耳から覚える習得法。「ギターは楽しくなったら弾けるようになる」は名言かもしれません。それにしてもローリーさん、もう55歳だと聞いてびっくりしました。それであの体型としなやかな体の動きを保っているとは驚異的です。
最後の「ムーン・リバー」では、普通はまず考えられないような異種ギター共演が実現! カラフルで情感豊かな「ムーン・リバー」でしたね。
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ギターの秘密を知る休日
投稿日:2019年02月09日 10:30
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