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歴代の指揮者を語る音楽家たち

投稿日:2017年03月05日 09:30

今週は藤岡幸夫さん、山田和樹さん、三ツ橋敬子さんの三人の指揮者が集まって、歴代の名指揮者や指揮の秘密について語ってくれました。指揮者同士が語り合う風景って、それだけでもなんだか新鮮ですよね。
 それぞれ憧れの名指揮者をひとりずつ挙げてくださりましたが、その人選がとても興味深いものでした。
 藤岡さんは「帝王」カラヤン。20世紀後半の楽壇に君臨した大指揮者といえば、この人。ベルリン・フィルとともに流麗で輝かしいサウンドによって一時代を築きました。藤岡さん曰く、「カラヤンはライブの人」。カラヤンというと録音でも映像でも徹底的に作り込んだ記録を残す人というイメージがありますが、本領を発揮するのはライブだったといいます。これが言えるのはカラヤンの生演奏を体験している世代だからこそですね。
 三ツ橋さんが挙げたのは天才肌のカルロス・クライバー。おそらくクライバーほど指揮姿の美しさで人々を魅了した指揮者はいないでしょう。クライバーはカラヤンとは正反対で、録音にも録画にも消極的で、しまいには指揮をすることすら珍しくなってしまい、存命中に半ば伝説の人になってしまいました。ですから、残された映像は限られているのですが、そのインパクトは絶大。三ツ橋さんによれば、「音楽が伝わってくる」指揮姿。ほれぼれとするようなしなやかな身振りには、各々に意味があって、それがプレーヤーに伝わるというあたりがクライバーの天才たるゆえんでしょうか。
 山田さんはストコフスキを挙げていました。ストコフスキは既存の常識にとらわれず、次々と新しいアイディアを実現した人です。古い時代の大指揮者ですが、テンポの動かし方など独特の解釈を聴かせてくれることから、今でも根強い人気があります。ストコフスキ・ファンの方は快哉の声をあげたのでは。
 三者三様、納得の人選だったのはないでしょうか。

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コメント

本日もあっという間の30分でした。色々なこだわりのお話楽しかったです。もっとお話聞きたかったですね。

指揮者の方も様々で、とても興味深いお話でした。少し前にヘルベルト・ブロムシュテット氏の曲への解釈を拝聴しましたが御自身が音楽への愛で出来ているような印象で夢中で話される様子にも内容にも幸せな気持ちにさせられました。その後指揮をする御姿を拝見し、素人ながらも小さなふりに込められるものの大きさに感動いたしました。指揮者の巨匠ですが人としてもきっと魅力的な方なのでしょうね。

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