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難しいピアノ曲を弾く音楽家たち

投稿日:2017年01月15日 09:30

福間洸太朗さんと森下唯さん、おふたりとも唖然とするようなテクニックを披露してくれました。今週は「難しいピアノ曲を弾く音楽家たち」。高度な技術を持つ名人演奏家のことを「ヴィルトゥオーソ」と呼びますが、まさにふたりは若きヴィルトゥオーソ。番組内ではカジュアルな装いで登場して、バリバリと難曲を弾いてくれました。ステージ上とはまた違ったカッコよさがありましたよね。
 福間さんが弾いたストラヴィンスキー作曲、アゴスティ編曲の「火の鳥」より「凶悪の踊り」では、オーケストラのために書かれた原曲の持つ色彩感をどうピアノで表現するのかが難しいという話がありました。ピアニストはそこまで考えて演奏しているんですね。鍵盤上で広い音域を手が高速移動するところも鮮やかです。超絶技巧なのですが、あまりに当たり前にできていて簡単そうに錯覚してしまうというか……。それにしてもこの曲、演奏効果が抜群です。リサイタルで演奏すれば、客席がもりあがることは確実でしょう。
 森下唯さんはアルカンの「鉄道」を演奏してくれました。アルカンは決して一般になじみ深い作曲家とはいえないでしょうが、森下さんはアルカン作品の紹介に力を入れており、リサイタルやレコーディングに加え、アルカンの楽譜の校訂・解説なども行っています。
 この「鉄道」からは、とてつもないスピード感が伝わってきます。19世紀の曲ですので、鉄道といっても蒸気機関車なのでしょうが、今のわたしたちにとっては新幹線、いや、リニアモーターカーくらいの強烈さです。見知らぬ土地へと連れて行ってくれるようなワクワク感を感じませんでしたか。窓の外を風景が流れていったり、汽笛が鳴ったり。技巧は技巧そのものを目的としているのではなく、表現のためにあるだということも納得できます。この速度で演奏するからこそ、最新テクノロジーを目の当たりにした人々の驚きが表現できるのでしょう。

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コメント

おかしい?いとをかし?龍さん大ウケでしたね。難しいを超えて真剣とユーモアの狭間での超絶技巧、楽しいですね。1曲目の連弾から始まり「火の鳥」は息もつかせぬ展開で「鉄道」は出発進行から終着まで完璧な走りで。外は雪だというのに音楽家のハートはとても熱いので、こちらまで、つい熱くなってしまいますね。

毎週番組を拝見した後こちらのコーナーを拝見するのを楽しみにしております。(たまに放送前に見たかったな…ということもあります)お二方の超絶技巧もさることながらこだわりの選曲も素晴らしく感じました。中村紘子さんの名言まで超絶技巧の世界を感じられました。次回はピアニート侯爵も拝見したいものですね。

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