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ピアノの巨匠と音楽家たち

投稿日:2016年10月30日 09:30

今週の「ピアノの巨匠と音楽家たち」、仲道郁代さんと中野翔太さんのお話がおもしろかったですよね。
 「影響を受けた演奏家は?」というのは演奏家へのインタビューで定番の質問ですが、これに喜んで答えてくれる方もいれば、あえて名前を挙げようとしない方もいます。仲道さんはルービンシュタインとホロヴィッツへの、中野さんはベネディッティ・ミケランジェリへの愛を率直に語ってくれました。仲道さんの「毎晩寝る前にルービンシュタインが弾くショパンのポロネーズのレコードを大音量でかけていた」というエピソード、これって最高ですよね。こう言われて、ルービンシュタインのポロネーズを聴きたくならないはずがありません。久しぶりにルービンシュタインの録音を聴いてみると、香り立つ気品と風格にくらっと来ます。
 中野さんが挙げたベネディッティ・ミケランジェリは、極度の完璧主義者で知られる鬼才。以前、現代の名ピアニスト、エフゲニー・キーシンがある映像インタビューでため息をつくように語っていました。「ミケランジェリは本当にすごい。まったくミスがない……」。いやいや、あなただって相当すごいんですが、と思わずツッコミを入れたくなってしまいましたが、それほど完璧さの次元が違うということなのでしょう。番組内で中野さんと龍さんがおっしゃっていたように、ミケランジェリの場合は単にミスタッチがないだけではなく、音色へのこだわりが尋常ではありません。
 高木裕さんがホロヴィッツのピアノについてのお話もとても興味深いものでした。ホロヴィッツのきらきらと輝くような明るいサウンドは、あの軽い鍵盤から生まれてきたんですね。仲道さんがおっしゃるところの「改造車」。言いえて妙です。
 仲道さんがホロヴィッツのピアノで弾いた「トロイメライ」は、やはりキラキラと輝いていました。

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コメント

各方面でご活躍なさっているピアニストお二方のこだわりのお話が聞けて良かったです。トロイメライ 情感豊かな演奏でしっとり拝聴いたしました。ピアノの移動って大変そうですね。スタッフの皆さまありがとうございます。

素敵なお話し、ピアノの演奏~なかなかこういう番組がなくて~♪楽しかったな~(笑)

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