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山田和樹と日本一の合唱団の音楽会

投稿日:2016年06月12日 09:30

今週は「山田和樹と日本一の合唱団の音楽会」。
社会人から高校生まで、それぞれの世代で輝かしいコンクール歴を誇る合唱団を、世界的指揮者の山田和樹さんが指揮したらどうなるのか。そんな興味深い試みが実現しました。
 山田和樹さんといえば、モンテカルロ・フィル芸術監督(9月~)、スイス・ロマンド管弦楽団首席客演指揮者、日本フィル正指揮者など、各地のオーケストラで要職に就く一方で、東京混声合唱団音楽監督も務めています。トップレベルの指揮者によるリハーサル風景を見られるという意味でも貴重な機会でした。
 山田さんがどんな指導をするのか、事前にまったく予想がつかなかったのですが、いざ始まってみると短時間のなかで次々とリクエストを出して、作品に命を吹き込んでいきます。ほんの一言だけの指示でも、一気に音楽の表情が変わるのには驚かされました。山田さんの指導には「もっと花の香りがするように」といった比喩的な示唆もあれば、具体的な歌い方を指示するものもありました。そして、これらをただちに音楽に反映できてしまうのも、合唱団の実力があってこそ。教える側と教わる側がぴたりとかみ合って、密度の濃い練習になっていたと思います。
 以前、山田さんにインタビューをしたときに「オーケストラの音は指揮者によってまったく変わる。不思議なことに、指揮台に立っただけでもその人の音が出てくる」といったお話をうかがいました。もしかすると、同じことが合唱団についても言えるのかもしれません。山田さんが合唱団の前に立った時点で、すでになにか化学反応が始まっているような気がするんですよね。
 豊島岡女子学園コーラス部、東京フラウエン・カンマーコール、コンビーニ・ディ・コリスタ、どの団体にも劇的な変化が感じられました。特に印象的だったのが豊島岡女子学園コーラス部による木下牧子作曲「おんがく」。十代ならではの鋭敏な感受性がそのまま曲に直結しているようで、胸に迫るものがありました。

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コメント

是非、聞きたかったです。どうしても見れなくて残念でした。
もっと花の香りがするようになんて素敵な表現ですね。
山田さんが指揮者によってオーケストラの音が違うとおっしゃっていたことがよくわかります。私は以前から指揮者でコンサートを選んできました。ですのであまり曲は知らないのです。山田さんもこれからもっと有名な世界的な指揮者となられるのでしょうね。楽しみにしています。

思わず歌いたくなるような音楽会でした。わかりやすいご指導にすぐさま吸収 反応する3つの日本一の合唱団の皆様 素晴らしかったです。自分と同年代であろう「おかあさんコーラス」代表の皆さま キラキラしておりました。

山田和樹さんは情緒豊かな方なんだと感じました。そんな情緒的な表現に、敏感に応えられるコーラスグループのみなさんも素晴らしく、感動して観ました。
コーラスに物語が感じられるようなすばらしい歌声に楽しい時間を過ごしました。また次回があることを期待します。

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