今週はスタジオにU-zhaanさんと石若駿さんのおふたりの打楽器奏者をお招きしました。インドの打楽器タブラと、西洋楽器のドラム。同じ打楽器といっても、それぞれまったく違った世界が広がっていることに驚かされます。
タブラはほとんどの日本人にとってなじみの薄い楽器だと思いますが、思いのほか澄んだ音の美しさが印象的でした。龍さんが試しに叩いてみても音がしっかり鳴らなかったように、まず芯のある音を出すのが難しそうです。
U-zhaanさんの、タブラには楽譜がないというお話もおもしろかったですね。それぞれの音に呼び方があって、それを師から弟子へと伝える。しかも複数の音をひとつの呼び方であらわすこともある。そんな独自の体系をマスターしなければいけないというのですから、なるほど、これは習得困難な楽器だと納得できます。
一方、石若駿さんは若くしてジャズ・ドラマーとして才能を見出されながらも、東京芸大でクラシック音楽の伝統的な教育を受けたという逸材です。ジャンルの壁など軽々と超えてしまう大器として、注目を集めています。
そんな石若駿さんがビブラフォンを演奏してU-zhaanさんと共演したのが、マイケル・ジャクソンの「ヒューマン・ネイチャー」。作曲はTOTOのオリジナル・メンバー、スティーヴ・ポーカロ。これは名曲ですね。マイケル・ジャクソンの原曲では、歌詞で歌われる「都会の喧騒のなかで味わう孤独」といった気分が寂しげな曲想ににじみ出ていますが、このタブラ&ビブラフォン・バージョンでは、空が白んで夜明けを迎えるような雰囲気が加えて感じられました。タブラとビブラフォンの音色が独特の浮遊感を醸し出していたのもよかったですよね。
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リズムを楽しむ音楽家たち
投稿日:2016年09月25日 09:30