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入賞者が語る!世界的コンクールがわかる音楽会

投稿日:2026年02月14日 10:30

 今週は国際コンクールで注目を浴びたふたりの音楽家、ピアノの桑原志織さんと指揮の米田覚士さんをお招きしました。
 桑原志織さんは2025年ショパン国際ピアノコンクールで第4位に入賞しました。数あるコンクールのなかでも、もっとも注目されるのがショパン・コンクール。642名ものピアニストがエントリーし、書類審査から予備審査、さらに1次予選、2次予選、3次予選と先に進むにつれて人数が絞られ、ファイナルには11名が進みました。オーケストラと共演して協奏曲を弾けるのは、この11名のみ。桑原さんの第4位入賞がどれほどの難関か、改めて感じずにはいられません。
 ショパン・コンクールでは、一部の参加者に対して予備予選を免除しています。一種のシード権のようなものですが、指定されたコンクールで第1位または第2位を獲得したピアニストは、1次予選から出場できます。桑原さんの場合は、その指定コンクールで第2位を受賞していたので、1次予選から参加できたわけです。こういった仕組みがあるのも、大規模なショパン・コンクールならではでしょう。
 一方、米田覚士さんは2025年ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝を果たしました。ショパン・コンクールとは違って、書類審査なし、エントリーは早い者順だというお話にはびっくり。サイトのオープンから4時間後には全部の枠が埋まっていた言いますから、まるで人気公演のチケット取りのよう。
 若手指揮者の登竜門として有名な同コンクールは、これまでに小澤征爾さんや佐渡裕さん、沼尻竜典さん、山田和樹さんら、多くの日本人が優勝していることでも知られています。米田さんのお話にもあったように、ヨーロッパの指揮者は各地の劇場でオペラの経験を積んでキャリアを築くこともできますが、日本には同様の環境がありません。やはり、日本人が名前を知ってもらうにはコンクールが近道なのでしょう。ブザンソンの覇者、米田覚士さんのこれからの活躍が楽しみでなりません。

飯尾洋一(音楽ジャーナリスト)

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