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世界で活躍するトップピアニストたちから届いた!ニューイヤーメッセージ 2024

投稿日:2024年01月06日 10:30

 今週は世界各地で活躍するトップピアニストたちからのニューイヤーメッセージを演奏とともにお届けしました。辻井伸行さんはハワイから、反田恭平さんはウィーンから、角野隼斗さんはパリから、ドイツに留学中の亀井聖矢さんは一時帰国中の日本からメッセージを寄せてくれました。さらにアイスランドのヴィキングル・オラフソンさんが来日公演の合間を縫って登場! 豪華メンバーがそろいました。
 辻井さんが演奏したのはカプースチン作曲の「8つの演奏会用エチュード」より第1曲「プレリュード」。カプースチンはジャズの語法とクラシックの形式を融合させた独自の作風で知られる作曲家です。躍動感があって、カッコよかったですよね。
 角野隼斗さんはアイルランド民謡「ダニー・ボーイ」をアップライトピアノで演奏。といっても、普通のアップライトピアノではありません。ハンマーと弦の間にフェルトをはさんで、柔らかく幻想的な音色を作り出していました。
 ヴィキングル・オラフソンさんは、世界がもっとも注目するピアニストのひとり。古典にも現代作品にも取り組み、創造的な視点から作品をとらえ直す新世代の旗手です。ワールドツアーではバッハの傑作「ゴルトベルク変奏曲」を演奏して絶賛されました。「ゴルトベルク変奏曲」は全曲で1時間をゆうに超える大曲なのですが、その最初と最後に演奏されるのが、今回の「アリア」。いわば音楽の旅の出発点でもあり終着点でもあるような曲と言えるでしょうか。簡潔ながらもバッハの魅力が凝縮されていました。
 亀井聖矢さんが演奏してくれたのはリストの「ラ・カンパネラ」。鮮やかな技巧とパッションが一体となった見事な演奏で、思わず「ブラボー!」と叫びたくなります。
 反田恭平さんが選んだのはショパンの「猫のワルツ」。ショパンといえば「小犬のワルツ」が有名ですが、「猫のワルツ」もあるんですね。なるほど、言われみれば途中の部分で鍵盤の上を猫がはしゃぎ回っているような? 楽しくて華やかなワルツでした。

飯尾洋一(音楽ジャーナリスト)

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