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本気でプロを目指す!題名プロ塾第2弾~最終審査

投稿日:2021年05月08日 10:30

今週はいよいよ「題名プロ塾第2弾」の最終審査。加藤光貴さん、嶋田雄紀さん、堀内優里さんの3名が最終選考に挑みました。百戦錬磨のトッププロたちを従えてソリストとして演奏するのは、たいへん貴重な機会だったと思います。見る側にもヒリヒリとした緊張感が伝わってきたのではないでしょうか。
 課題曲は「情熱大陸」。まずは先輩塾生として、第1回のオーディション通過者である林周雅さんがお手本演奏を披露してくれましたが、これが堂々たる弾きっぷり。以前、受講生として登場した頃と比べて、すっかりたくましくなった姿を見せてくれました。
 受講生のトップバターは加藤光貴さん。勢いのある演奏で、オブリガートがとてもカッコいいと思ったのですが、プロ側からは「オーケストラのリズムと合っていない」「オブリガートで音の数が多すぎる」という指摘が。しかし、こういったアドバイスを即座に消化して、自分の演奏に反映させることができるのが加藤さん。二度目の演奏はぐっと洗練されていました。
 二番目に演奏したのは一般企業で働きながらヴァイオリンを演奏する嶋田雄紀さん。前回もポップスのリズムに苦労する様子がうかがえましたが、今回もやはりリズム感についての指摘がありました。それでも葉加瀬さんのステップを踏みながら演奏するというレッスンを受けると、格段の進歩を見せます。嶋田さんは音楽にまっすぐな力強さがあるのがいいですよね。オブリガートは壮大かつ華麗で、聴いていてワクワクしました。
 三番目は堀内優里さん。歯切れよく軽やかなソロとバランスのよいオブリガートを、澄んだ音色で披露してくれました。プロ側からは、ここでもリズム感についての指摘が続きます。しかしアンサンブル能力の高さ、音色の美しさが高く評価されて、見事にオーディションを通過しました。これからの活躍が本当に楽しみです。

飯尾洋一(音楽ジャーナリスト)

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