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ウェディング協奏曲の音楽会

投稿日:2019年06月01日 10:30

今年3月に「卒業ソングが交響曲になった!卒業シンフォニーの音楽会」を放送しましたが、今回は「ウェディング協奏曲の音楽会」。もしも結婚式の定番ソングをクラシックの大作曲家たちが協奏曲にしたら……という設定で遊んでみました。アイディア満載の編曲は萩森英明さん。
 交響曲に一定の基本的なフォーマットがあるように、協奏曲にもおおまかな決まりごとがあります。原則として交響曲は4つの楽章からなるのに対して、協奏曲は3つの楽章で構成されます。そして、交響曲はオーケストラだけで演奏されますが、協奏曲はソリストとオーケストラの共演によって演奏されます。両者が協力して音楽を作るから「協奏曲」。鈴木優人さんもおっしゃっていましたが、結婚するふたりがひとつの家庭を作る様子にたとえられるかもしれません。また、協奏曲には「カデンツァ」と呼ばれる、ソリストがひとりで演奏する見せ場があります。
 第1楽章はオルガン協奏曲。石丸由佳さんがソリストとして登場し、東京オペラシティコンサートホールが誇るパイプオルガンを演奏してくれました。テーマは「もしもバッハが安室奈美恵の CAN YOU CELEBRATE? を作ったら」。バッハが得意としたフーガも出てきました。
 第2楽章はチェロ協奏曲で。小澤征爾さんをはじめ、世界的な名指揮者たちとの共演も多い宮田大さんがソリストを務めてくれました。テーマは「もしもワーグナーがいきものがかりの『ありがとう』を作ったら」。本来はぜんぜん違う2曲が、絶妙の編曲で合体していたのがおかしかったですね。宮田さんのカデンツァは鮮やか。
 最後の第3楽章はヴァイオリン協奏曲で。こちらのテーマは「もしもメンデルスゾーンがドリカムの『あなたとトゥラッタッタ♪』を作ったら」。辻彩奈さんの輝かしいヴァイオリンの音色とキレのあるテクニックには感嘆するばかり。遊びは本気でやってこそおもしろいのだということを思い知らされた気分です。

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