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吹奏楽で聴くユーミンの音楽会

投稿日:2018年09月15日 10:30

今週は「吹奏楽で聴くユーミンの音楽会」。ユーミンの名曲をリアルタイムで経験した世代は懐かしさでいっぱいになったのではないでしょうか。
 でも、ユーミンの曲って、時代を超えて伝わっているんですよね。ご本人がサプライズで登場しましたが、舞台上の高校生たちの感激ぶりは半端ではありませんでした。もちろん、客席にとってもこれはビッグ・サプライズ。突然のユーミンの登場に客席はざわめきが収まらないといった様子で、収録の間じゅう、ずっと普段とは違った特別な興奮があったように思います。同じホールの客席でユーミンが演奏を聴いているというシチュエーションは、なかなか経験できるものではありません。
 習志野市立習志野高等学校、東海大学付属高輪台高等学校、柏市立柏高等学校は、いずれも吹奏楽部の名門校。さすがにみなさん演奏がうまい! アンサンブルとしてもとてもしっかりしていますし、ソロの部分も見事で、高校生でこれだけできるんだという感動がありました。
 今回のように本来は歌詞のついた曲を、吹奏楽で表現するのはなかなか難しいことだと思うのですが、高校生たちが原曲の歌詞に込められた思いを演奏で表現しようと努めていたのが印象的でした。なかには大人の失恋のようなテーマを扱った曲もあるわけですが、高校生なりの表現意欲が伝わってくるのがほほえましかったですよね。柏市立柏高等学校のように、振り付けを活用して視覚的な表現も盛り込むというアイディアも秀逸でした。なによりステージが楽しくなるのがいいですね。
 最後の「ルージュの伝言」は3校による合同演奏。160名という大編成の吹奏楽が実現しました。これも振り付け入りの演奏で、高校生たちの弾けっぷりには圧倒されるばかり。ユーミンの「ポップスは聴き手に届いて完成するもの」という言葉通りの光景で、音楽の力を実感せずにはいられませんでした。

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