世に「神童」と呼ばれた音楽家は数多くいますが、そのなかでも別格の存在を挙げるとすれば、ヴァイオリンならワディム・レーピン、ピアノならエフゲニー・キーシンではないでしょうか。ともにロシアの出身で、少年時代より国際的な注目を浴び、そのまま順調にキャリアを積み上げて、現在は成熟した大人の音楽家としてトップレベルで活躍しています。
本日の「レーピンの音楽会」では、そんな名ヴァイオリニストの魅力をお伝えいたしました。演奏のすばらしさはもちろんのこと、ジェントルマンな人柄に魅了されたという方も少なくないのでは? 子供の頃から天才と騒がれていたにもかかわらず、尊大なところが微塵もなく、しかも奥様であるザハーロワさんへの眼差しがなんともやさしいんですよね。
ザハーロワさんはあのボリショイ・バレエ団のプリンシパル。収録時には、会場に姿を現しただけで、客席がどよめきました。姿勢の美しさからすでにオーラが発せられているといいますか、場の雰囲気ががらりと変わってしまいます。先日、ボリショイ・バレエ団が来日公演を行なった際に安倍首相を表敬訪問している様子がニュースになりましたが、夫婦そろって世界最高峰のアーティストというのがすごいですよね。
今回はサン=サーンスの「白鳥」を本来のチェロではなくヴァイオリン版で聴きました。この曲はバレエの世界では「瀕死の白鳥」の名で呼ばれる有名な演目で用いられています。ザハーロワさんとレーピンさんはこの演目でたびたび共演しています。
レーピンさんは故郷のノヴォシビルスクで、「トランス・シベリア芸術祭」の芸術監督を務めています。この名称は芸術を東西の架け橋にしたいという思いを込めたもの。昨年に続き今年日本でも9月に「トランス・シベリア芸術祭in Japan」が開催され、レーピン夫妻が共演します。日頃それぞれに世界中を飛び回る芸術家夫妻にとって、同じ舞台での共演はこの上なく大切な機会であるにちがいありません。
新着記事
月別アーカイブ
- 2025年1月
- 2024年12月
- 2024年11月
- 2024年10月
- 2024年9月
- 2024年8月
- 2024年7月
- 2024年6月
- 2024年5月
- 2024年4月
- 2024年3月
- 2024年2月
- 2024年1月
- 2023年12月
- 2023年11月
- 2023年10月
- 2023年9月
- 2023年8月
- 2023年7月
- 2023年6月
- 2023年5月
- 2023年4月
- 2023年3月
- 2023年2月
- 2023年1月
- 2022年12月
- 2022年11月
- 2022年10月
- 2022年9月
- 2022年8月
- 2022年7月
- 2022年6月
- 2022年5月
- 2022年4月
- 2022年3月
- 2022年2月
- 2022年1月
- 2021年12月
- 2021年11月
- 2021年10月
- 2021年9月
- 2021年8月
- 2021年7月
- 2021年6月
- 2021年5月
- 2021年4月
- 2021年3月
- 2021年2月
- 2021年1月
- 2020年12月
- 2020年11月
- 2020年10月
- 2020年9月
- 2020年8月
- 2020年7月
- 2020年6月
- 2020年5月
- 2020年4月
- 2020年3月
- 2020年2月
- 2020年1月
- 2019年12月
- 2019年11月
- 2019年10月
- 2019年9月
- 2019年8月
- 2019年7月
- 2019年6月
- 2019年5月
- 2019年4月
- 2019年3月
- 2019年2月
- 2019年1月
- 2018年12月
- 2018年11月
- 2018年10月
- 2018年9月
- 2018年8月
- 2018年7月
- 2018年6月
- 2018年5月
- 2018年4月
- 2018年3月
- 2018年2月
- 2018年1月
- 2017年12月
- 2017年11月
- 2017年10月
- 2017年9月
- 2017年8月
- 2017年7月
- 2017年6月
- 2017年5月
- 2017年4月
- 2017年3月
- 2017年2月
- 2017年1月
- 2016年12月
- 2016年11月
- 2016年10月
- 2016年9月
- 2016年8月
- 2016年7月
- 2016年6月
- 2016年5月
- 2016年4月
- 2016年3月
- 2016年2月
- 2016年1月
- 2015年12月
- 2015年11月
- 2015年10月
レーピンの音楽会
バッハの謎を知る休日
まさかあの有名な肖像画にそんな秘密が隠されていたなんて。そう思った方も多いのでは。本日は「バッハの謎を知る休日」。もっとも有名なバッハの肖像画に描かれている小さな楽譜の秘密を探りました。
あの肖像でバッハの手にしていた楽譜が、本当に演奏可能な作品だったとは驚きです。なにしろ、「カノン」と題されているのに、楽譜を見てもどこがカノンなのかよくわかりません。しかも「6声」と題されているにもかかわらず、書かれているのは「3声」分の音符のみ。見慣れない記号まであって、読み方がわかりません。しかし、あの曲が題名通り「6声の三重カノン」として再現できることを、鈴木優人さんが鮮やかに解いてくれました。
楽譜を上下反転させるなんて、普通は思いつきませんよね。このように先行声部に対して後続声部が反行形で模倣するものを反行カノンと呼びます。ほかに後続声部が先行声部を逆行して模倣する逆行カノン(蟹のカノン)といった例もあります。カノンの手法は主に古い時代の作曲家たちによって使われ、バッハより後の時代になるとごく限られた場面でしか用いられなくなりました。
パズルのようなロジックでできた音楽ですが、演奏を聴けばわかるように、「6声の三重カノン」は美しい音楽になっています。このあたりがバッハの非凡なところ。いくら複雑で緻密な構造を持っていても、耳で聴いて喜びがなければ芸術作品とはいえません。
カノンやフーガのように、複数のメロディをそれぞれの独立性を保ちつつ組み合わせる作曲技法を対位法と呼びます。その対位法の大家であるバッハの究極の作品のひとつが、最後に演奏された「音楽の捧げ物」より「6声のリチェルカーレ」。各パートが複雑に絡み合って眩暈がするような立体感を生み出しつつ、全体の響きは玄妙で味わい深い。これぞバッハの魅力でしょう。
もっと東京藝術大学を知る休日
今週は「もっと東京藝術大学を知る休日」。先週に続いて、普段は目にすることのできない東京藝大の様子をお伝えいたしました。
ピアノを備えた個人練習室が廊下にずらりと並ぶ光景は、一般の大学では見ることのできないものですよね。100室以上もあるという数の多さにも驚きました。
さらに驚きなのは奏楽堂です。大学のなかにあれだけ立派なコンサートホールがあるんですね。奏楽堂はサイズもほどよく、音響もすぐれたホールです。レッスンに使われるだけではなく、一般に公開されたコンサートも多数開かれています。プロの楽団である藝大フィルハーモニア管弦楽団、学生たちを中心とした東京藝大シンフォニーオーケストラや東京藝大ウィンドオーケストラといった団体が定期的にこの奏楽堂で演奏会を開いています。また、優秀な学生がソリストとして藝大フィルハーモニア管弦楽団と共演するモーニング・コンサートも開催されており、多彩なレパートリーがとりあげられるのも魅力。入場料は格安です。お近くの方はぜひいちど足を運んでみてはいかがでしょうか。
大浦食堂の話もおもしろかったですよね。バタ丼、おいしそうでした。バタ丼は藝大出身者にとってのソウルフードだという話をよく聞きます。材料はもやし、豆腐、しょうゆとマーガリン。手軽にそろいます。卒業生のなかには家庭で再現して味わっている人もいるとか!?
教授陣の豪華さも藝大ならでは。ヴァイオリンのマンツーマンのレッスンでは、フランスの名奏者ピエール・アモイヤルが指導していました。レッスンは英語。クラシックの音楽家を志す人にとって語学は避けて通れません。英語はもちろんのこと、人によってはドイツ語、フランス語などもできたりして、みなさん本当に優秀なんですよね。切磋琢磨の日常がうかがえました。
東京藝術大学を知る休日
ノンフィクション『最後の秘境 東京藝大』(二宮敦人著/新潮社)が話題の本になるなど、いま東京藝大への関心が高まっているようです。東京藝大といえば石丸幹二さんの母校。今週と来週は「東京藝大を知る休日」として、日本の芸術教育の最高峰にある東京藝大を特集します。
東京藝大には、やはり特別な大学という印象があると思います。国立大学なのに芸術大学というのも特別ですし、一般的な音大とはちがって美術学部がいっしょになっているところや、器楽科や作曲科だけではなく邦楽科があるなど、ほかに例のない大学であることはまちがいありません。
そして、なにより難関であることも大きな特徴でしょう。ゲストの上野さんが、藝大を目指した理由として「いま活躍している人たちのプロフィールを見ると、だいたい東京藝大卒と書いてあった」と語っていましたが、この大学には才能にあふれる若者たちが集まり、日々切磋琢磨しています。藝大なくして日本のクラシック音楽界は成立しないといっても過言ではないでしょう。授業の風景が映っていましたが、短い映像からも学生たちのレベルの高さが伝わってきました。先生たちもすごければ、学生たちもすごい!
授業といえば、一般大学と大きく異なるのが少人数教育を主とするという点でしょうか。ひとりの先生に対して学生が少数であるのみならず、マンツーマンの指導も行われています。映像ではベートーヴェンのピアノ協奏曲の独奏パートを学生が、オーケストラ部分をピアニストの迫昭嘉先生が弾いて、レッスンをする光景がありました。楽器のレッスンとは本来そういうものなのでしょうが、大学教育としては実にぜいたくな環境ですよね。
近年、世界を舞台に活躍するすぐれた日本の演奏家が次々と誕生していますが、その背景には質の高い教育環境があるのだと納得できました。
カンタービレの音楽会
カンタービレ、つまり音楽用語で「歌うように」。「のだめカンタービレ」でこの言葉を知ったという方もいらっしゃることでしょう。今週はそんなカンタービレな名曲をたっぷりとお楽しみいただきました。
器楽曲であっても歌うように演奏するということは、ある意味で音楽の基本ともいえます。とりわけシューベルトなどは、歌心が求められる作曲家だといえるでしょう。シューベルトは31年の短い生涯の間に、およそ600曲ともいわれる膨大な歌曲を書いたことから「歌曲王」とも呼ばれています。「魔王」や「野ばら」といった名曲は、だれもが耳にしたことがあるのではないでしょうか。
しかも、シューベルトが名曲を残したのは歌曲の分野に留まりません。「未完成」や「グレイト」といった交響曲や、21曲のピアノ・ソナタ、さらに本日演奏された「ます」をはじめとする室内楽曲など、器楽曲にも数多くの傑作が残されています。そして、これらの名曲に共通する要素が歌謡性、すなわちカンタービレな音楽。「ます」のように歌曲を原曲とした作品に限らず、どの曲にも思わず口ずさみたくなるようなメロディが登場します。よくもこんなに美しいメロディが次々と書けるなと思うほど。やはり天才と呼ぶほかありません。
ラフマニノフの「ヴォカリーズ」も、シューベルトの「ます」と同様に、歌曲を原曲としています。こちらは「14の歌曲」作品34のなかの一曲。ロシアの名歌手アントニーナ・ネジダーノヴァに献呈されました。ネジダーノヴァはこの曲に歌詞がないことを残念がったといいます。しかし、ラフマニノフは「あなたは言葉がなくても、声と歌ですべてを表現できるのだから、歌詞は不要でしょう」と答えたのでした。
今日の横坂さんのチェロにも、そんな言葉を越えた歌心が感じられましたね。
反田恭平の音楽会
今週は「反田恭平の音楽会」。反田さんがピアノ表現の可能性を広げるようなチャレンジを披露してくれました。打楽器奏者・池上英樹さんとのコラボレーションによって、これまでにない反田さんの魅力が発揮されていたのではないでしょうか。
特に興味深かったのが、ラヴェル作曲の「夜のガスパール」より「スカルボ」。この曲は本来ピアノ曲ですから、反田さんのソロだけで完結するはずの曲ですが、ピアノの内部奏法と池上さんの打楽器が加わって、原曲にはない音色やダイナミズムが生み出されていました。
ラヴェルはオーケストレーションの名手として知られた作曲家です。その作品の多くには、ピアノ版とオーケストラ版が用意されています。「マ・メール・ロワ」「道化師の朝の歌」「クープランの墓」「亡き王女のためのパヴァーヌ」等々。いずれもピアノ版に比べると、オーケストラ版はカラフルでダイナミックです。しかし、「夜のガスパール」には作曲者本人によるオーケストラ版がありません。今回の演奏は、通常のオーケストラではなく、内部奏法付きピアノと打楽器を用いた21世紀版のアレンジとでもいえるでしょう。驚くほど違和感がありませんでした。
ピアノは鍵盤楽器ですが、その発音のメカニズムを考えると、打楽器的でもあります。20世紀以降、バルトークやプロコフィエフなど、多くの作曲家たちがピアノの打楽器的な性格を強調した作品を書いています。ピアノを打楽器のように扱い、打楽器をソロ楽器として扱う。そんな発想の延長にあるのがジョン・ササス作曲の「マトルズダンス」。ジョン・ササスは1966年、ニュージーランドに生まれた現代の作曲家です。ピアノと打楽器が作り出す硬質で鋭いサウンドが、独自の世界を表現していました。まるで、ふたりの「対決」みたいでしたよね。
オペラがわかる音楽会
「オペラって気になるんだけど、初心者にはハードルが高い」。そんなふうに感じている方も少なくないでしょう。今週は「オペラがわかる音楽会」。オペラの聴きどころとなるアリアや重唱、前奏曲(序曲)の魅力をお伝えいたしました。
「誰も寝てはならぬ」や「オンブラ・マイ・フ」といった名曲がまさしく好例ですが、オペラにはしばしばその作曲家のもっとも人気の高い名曲が登場します。過去の大作曲家たちは才能の限りを尽くしてオペラに挑戦してきました。なにしろクラシック音楽の世界では、作曲家が経済的成功を手にするためにはオペラのヒット作を生み出すことが不可欠と言ってもいいほど。「オペラはハリウッド映画以前の最大のエンタテインメント」という言い方がありますが、録音再生技術のない時代にあって、劇場に有名歌手たちが集ってオーケストラと共演するという出し物は一大スペクタクルであり、一大娯楽産業でもあったのです。
大作曲家たちが傑作オペラを多数残してくれたおかげで、現代の私たちもすばらしい名作を味わうことができます。本日最後に三重唱をお聴きいただいたリヒャルト・シュトラウス作曲の「ばらの騎士」は、20世紀が生んだオペラの最大のヒット作といえるでしょう。この三重唱は大詰めの名場面で歌われます。繊細で陰影に富んだハーモニーは、これだけを単独で聴いても十分にすばらしいものですが、全幕をストーリーを追いながら聴けばいっそう感動が深まります。
もし、本日の演奏に感動したけれど生のオペラは未体験だという方がいらっしゃるようでしたら、ぜひ劇場で本物の舞台を体験することをおすすめします。ありがたいことに、現代では何語のオペラであっても字幕が付くことがほとんど。よく知らない作品でもストーリーはわかります。その作曲家の音楽が好きであれば、初めてであっても尻込みする必要はありません。マイクを使わない生の歌唱がもたらす感動は格別です!
村上春樹文学の音楽会
村上春樹作品にはたくさんの名曲が登場します。ジャズも多いのですが、クラシックの名曲もほとんど毎作のように登場します。最近では「村上春樹さんの小説で曲を知ったので、どんな曲か気になってCDを聴いてみた」という方も珍しくありません。
特に大きな現象になったのが、2009年に刊行された『1Q84』。小説中ではヤナーチェク作曲の「シンフォニエッタ」が重要な役割を果たしていました。しかも、ただ曲が出てくるだけではありません。小澤征爾指揮シカゴ交響楽団の録音であると、演奏者まで明記されていたのです。
ヤナーチェクの「シンフォニエッタ」に名盤はいくつもありますが、小澤征爾指揮シカゴ交響楽団というのはかなり意外性のあるチョイスです。というのも、これは若き日の小澤による古い録音。所有している人は少なかったはず。レコード会社は急遽この古い録音を大増産し、CDは異例のベストセラーになりました。
テレビドラマや映画ならともかく、音が聞こえてこないはずの小説がきっかけで、CDがヒットするとは!
そんな村上さんの最新作は『騎士団長殺し』。この小説のタイトルが発表された時点で、クラシック音楽関係者は色めき立ちました。タイトルが、モーツァルトのオペラ「ドン・ジョヴァンニ」に由来するものであることが明らかだったからです。
そして『騎士団長殺し』が発売されると、もうひとつの驚きが待っていました。たしかに「ドン・ジョヴァンニ」は出てくるのですが、それ以上にリヒャルト・シュトラウスのオペラ「ばらの騎士」がとりあげられているではありませんか。
しかも演奏者がゲオルク・ショルティ指揮のウィーン・フィル! これもありきたりなチョイスではありません。どうしてショルティなのか。よくぞショルティを選んでくれた。いろんな声が聞こえてきます。
小説から音楽の楽しみがこんなに広がっていることに、驚かずにはいられません。
リズムを楽しむ音楽会
今週は「リズムを楽しむ音楽会」。オルケスタ・デ・ラ・ルスと東京佼成ウインドオーケストラのみなさんが最高に楽しい演奏を聴かせてくれました。
ボサノヴァ、スウィング、マンボなど、だれもが名前を知ってはいるものの、じゃあどういうリズムかと尋ねられても、説明するのは難しいものではないでしょうか。そんなリズムの仕組みや成り立ち、楽器について、いろいろな発見がありました。
「ソウル・ボサ・ノヴァ」で登場したのはブラジルの民俗楽器スルド。リオのカーニバルで使われているのはこの楽器だったんですね。長時間叩いて踊りながら行進するため、軽量化されているという話には納得です。
それから「クイーカ」。コキュコキュという独特の摩擦音がとてもユーモラス。この音、どこかで聞き覚えがあるような……。そうだ、「できるかな」のゴン太くんの声では!?(古くてすみません)
「シング・シング・シング」が、スウィングとアフリカのジャングル・ビートの交代で出来ているという話には目から鱗が落ちました。スウィング・ジャズの代表曲ということで、アメリカそのもののような音楽だと思っていましたが、実はアフリカ的な要素の強い音楽だったとは。ジャングル・ビートって、ワイルドでズシンと来ますよね。
マンボの起源はキューバ。軽快なリズムですが、こうして説明を聞くと、なかなか複雑なリズムであることがわかります。もっとも有名なマンボは、なんといってもマンボ・キングことペレス・プラードの「マンボNo.5」でしょう。「アァ~~~、ウッ!!」の掛け声がたまりません。
ところで、ペレス・プラードの楽曲には「マンボNo.5」以外に「マンボNo.8」というヒット曲もあるんだそうです。ということは、No.7とかNo.9とか他の番号のマンボもあるんでしょうかね?
吹奏楽ならではの音楽会
今週は「吹奏楽ならではの音楽会」。先週、ブリテンの「青少年のための管弦楽入門」ではオーケストラの基本的な編成をご紹介しましたが、今回は吹奏楽の編成に注目してみました。同じように大人数の楽器で編成されるアンサンブルですが、オーケストラと吹奏楽の違いを実感していただけたのではないでしょうか。
とくに楽器の種類についていえば、ユーフォニアムとサクソフォンの役割の違いが大きいんですよね。これらは吹奏楽では重要な役割を果たす楽器であるのに対し、オーケストラではあまり使われない楽器です。どちらも先週のブリテンの「青少年のための管弦楽入門」には出番がありませんでした。
でも、オーケストラでまったく使われないかといえばそんなことはありません。比較的歴史の新しい大編成の作品では、ときどき用いられることがあります。たとえば、リヒャルト・シュトラウスの交響詩「ドン・キホーテ」やホルストの組曲「惑星」には、テナー・テューバと記されたパートがあり、これらはしばしばユーフォニアムで演奏されます。また、サクソフォンはラヴェルの「ボレロ」やビゼーの「アルルの女」などに使用されるほか、グラズノフのように「サクソフォン協奏曲」を書いた作曲家もいます。
どちらも比較的歴史の新しい楽器ですので、もしベートーヴェンやモーツァルトの時代から楽器が存在していれば、オーケストラのなかに定位置を獲得していたかもしれません。
オーケストラに親しんでいる方から見ると、吹奏楽でのクラリネット・セクションの人数の多さに驚かれるのではないでしょうか。番組内で、オーケストラでいう「第一ヴァイオリンの役割」を果たすと解説がありましたから、これは重責ですよね。
吹奏楽とオーケストラ。似ているようでずいぶんと違いがあるものです。
フォトギャラリー
ブログ新着記事
- [キャストブログ|爆上戦隊ブンブンジャー]焔先斗のカオスなブログ⑥2025-01-26 09:55:31
- [キャストブログ「ガヴLOG」|仮面ライダーガヴ]グロッタ役・千歳まちさん、日曜ブログに再降臨!「超英雄祭」新情報追加!2025-01-24 18:00:43
- [キャストブログ|爆上戦隊ブンブンジャー]未来をこの手にするのは誰だ!? 誰にも譲らず、くじけず、自分のハンドルを握り続けろ!2025-01-24 18:00:25
- [キャストブログ|爆上戦隊ブンブンジャー]ゴールまでの道のり2025-01-19 09:55:13
- [キャストブログ「ガヴLOG」|仮面ライダーガヴ]だるいで流行語大賞を狙います2025-01-19 09:25:26
- [キャストブログ「ガヴLOG」|仮面ライダーガヴ]ラーゲ9/ヴラム役・庄司浩平君、だるっと日曜ブログ初登場!「ウラ仮面」新作も!2025-01-17 18:00:31