ミュージカルをミュージカルで説明する音楽会

投稿日:2024年12月14日 10:30

 ミュージカル映画の名作に「シェルブールの雨傘」という作品があります。主演はカトリーヌ・ドヌーブ。といってもミュージカルなので、歌は吹き替えで、ダニエル・リカーリという歌手がうたっています。この作品では会話の部分もすべてが歌になっています。オペラでいうところのレチタティーヴォ(叙唱)みたいなもので、物語がすべて音楽とともに進んでいくのです。
 これって、すばらしいなと思うんですよね。セリフではなく、音楽になっているから表現できることがたくさんあると思うのです。ミュージカルであれば、歌うのは自然なこと。だったら音楽番組もぜんぶトークの部分が歌になっていてもおかしくないのでは。そんな発想から生まれたのが、今回の「ミュージカルをミュージカルで説明する音楽会」。番組全編をミュージカル仕立てにして、ミュージカルの魅力をお伝えしました。
 もちろん、これはミュージカル界を牽引してきた石丸幹二さんの司会があってこそ。さらに大人気トップスターの井上芳雄さん、注目度ナンバーワンの若手である屋比久知奈さんが加わって、豪華歌手陣の共演が実現しました。曲はいずれもミュージカルの代表的な名曲ばかり。シチュエーション別に、主役の歌として「モーツァルト!」より「僕こそ音楽」、ドラマのある歌として「レ・ミゼラブル」より「オン・マイ・オウン」、駆け引きの歌として「エリザベート」より「闇が広がる」、ロマンスの歌として「ミス・サイゴン」より「世界が終わる夜のように」をお届けしました。締めくくりは「レ・ミゼラブル」より「民衆の歌」。トーク部分には「サウンド・オブ・ミュージック」の「ドレミの歌」を用いました。
 井上芳雄さんの明るくリリカルな声、屋比久知奈さんの伸びやかで艶やかな声、石丸幹二さんの輝かしく芯のある声、三者三様の魅力が伝わってくるぜいたくな声の饗宴だったと思います。田中祐子さん指揮東京フィルのサウンドはゴージャス。歌とオーケストラが一体になったときの高揚感は最高です!

飯尾洋一(音楽ジャーナリスト)

コメント

「先日の「ミュージカルをミュージカルで説明」最高でした。石丸幹二さんの大ファンです。そこへ大好きな井上芳雄さん、申し分なしの幸せタイムです。ミュージカル大好き人間で若いころは帝劇でレ・ミゼラブル、エリザベート、ミス サイゴン等々観劇しました。こんな幸せタイムいただきましたこと感謝申し上げます。司会の武内絵美さんの澄んだ美しい声にも涙が出るほど感動しました。毎週楽しみにしておりますので素晴らしい企画よろしくお願いします。

ミュージカルを、ミュージカルで紹介するなんて、とても斬新でしたが面白かったです。ミュージカルにハマった私にとって劇中に歌がないと物足りないです。素敵な歌声にうっとりでした。

毎週拝見していますが、常々、石丸さんが司会なんだからミュージカルを取り上げてくれないかなぁと思っていたので、予告から放送を待ち兼ねていました。「ミュージカルを説明する」だからなのか、演者の皆さんがかなり芝居を入れて歌ってくださっていたのも見応え聞き応えがありました。ミューコンや歌番組でのだと、もう少し芝居を抑えた歌唱なので。
私がミュージカルで好きなのは、「葛藤する曲」と「対決する曲」です。是非、第二弾をお願いします。

「ミュージカルをミュージカルで説明する音楽会」タイトルを見た時どういうこと?と思いましたが新鮮かつ、わかりやすくとても楽しい企画でした!
進行の武内アナもまさか歌うとは…!(透き通る歌声素敵でした)
朝から名曲揃いのとても贅沢な濃い30分をありがとうございました。
ぜひ第二段も待ってます!

素晴らしい番組でした。有難うございます。
当日は抽選に漏れ現地で拝見できませんでしたが、是非、全編無編集での放送の機会をお願いしいたします。
また、このメンバーでのコンサートの開催をお願いいたします。

昨日も見て、再放送のBSを永久保存版録画にしてじっくり見ました。番組のアイデアはとても良く、テレ朝のアナウンサーさんがよく承諾し歌って下さったなあ!と感激でした。石丸さんらは当たり前に歌うけど、とても緊張されドキドキだったとは思います。是非第二弾、第三弾と恒例にして頂きたいです。ミュージカルの代表曲でしたが、隠れた名曲もたくさんあるので今後楽しみにしております!
皆様、

ミュージカルでの説明、とても面白く拝見いたしました。質問なのですが、最初石丸さんが登場された際に歌唱されていた曲は何という曲でしょうか。聞いたことがあるのですが、思い出せず…

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