本日は「ソドレミの秘密を知る休日」。こんなにも「ソドレミ」を使った名曲がたくさんあったとは! みなさん、ご存知でしたか。
長調だと「水上の音楽」「シンコペーテッド・クロック」「大学祝典序曲」、短調だと「ツィゴイネルワイゼン」、ショスタコーヴィチの交響曲第5番、「モルダウ」等々。特に短調の「ソドレミ」は、なんだかぐっと来ますよね。童謡やポップスも含めてたくさんの例がありました。
どうして、こんなに名曲に「ソドレミ」が多いのか。反田恭平さんと鈴木優人さんがその理由を考えてくれました。おふたりの着眼点がそれぞれ少しずつ違っていたのがおもしろかったですね。
反田恭平さんはソからミへの6度の音程に注目していました。ソからミへと一気に6度をジャンプするのに比べて、途中でドとレの階段を挟むことで、よりドラマティックになる、というお話でした。始点と終点だけを見せるのではなく、途中の経路まで見せるから、より上へ向かって飛翔していく感じが伝わる、ということでしょうか。
一方、鈴木優人さんは「ドレミ」という音階の前に「ソ」が加わっているという視点から、チャルメラの例を聴かせてくれました。チャルメラのメロディの前に「ソ」を付けて「ソドレミ」化すると、一気に曲に勢いが出ます。これには目からウロコが落ちました。平坦なメロディがたちまちエモーショナルなメロディに早変わり。最初の4度の跳躍で勢いを付けてから、さっそうとドレミの音階へと滑り込んでいくイメージでしょうか。
おふたりの「ソドレミ」名曲の演奏も聴きごたえがありました。反田さんのベートーヴェン「悲愴」は気迫がこもっていて、まるでコンサートホールで演奏しているかのよう。鈴木さんのバッハのパルティータ第2番は荘厳にして華麗。この曲、後半のフーガが最高にカッコいいんですよね。つい「ソドレミ」を忘れて、聴きほれてしまいました。
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ソドレミの秘密を知る休日
投稿日:2017年08月06日 09:30
コメント
大変面白いお話でした。様々なジャンルから紹介されていましたが、どれも聞き覚えのある曲ばかりでした。お二人独自の「ソドレミ」の魅力は分かりやすい解説で音楽ド素人の自分でも妙に納得できました。朝からベートヴェーンやバッハを堪能出来て至福のひとときでした。