• mixiチェック

クラシックの音楽祭を知る休日

投稿日:2018年07月21日 10:30

クラシック音楽の世界にもスポーツ界などと同じように「シーズン」という考え方があります。ヨーロッパの伝統に従って、秋から春までがレギュラー・シーズンで、夏はシーズンオフという区切り方が一般的。では、夏はコンサートがないのかといえばそうではなく、この期間に各地で音楽祭が盛んに開かれます。夏は都会の喧騒を離れて、豊かな自然に囲まれた土地で開放的な気分で音楽に浸ろうという発想です。
 ただし、近年は大都市で開くタイプの音楽祭もたくさんありますし、「ラ・フォル・ジュルネ」のようにあえて夏以外の季節に開催する音楽祭も増えています。日本でも番組内でご紹介したように、実に多彩な音楽祭が開かれるようになりました。
 音楽祭での公演はコンサートホールで開かれるとは限りません。ときには野外だったり、お寺だったり、日本家屋だったり、美術館だったりと、さまざまな場所が活用されています。大都市以外でも集中的にコンサートを開くとなれば、いろいろな会場が使われることになります。そんないつもとは違った環境も音楽祭の魅力のひとつといえるでしょう。
 また、音楽祭では普段のシーズンではなかなか聴けないような珍しいレパートリー、貴重なアーティストの共演、意欲的な企画に出会うことができます。吉野直子さんが武生国際音楽祭で即興演奏と生け花のコラボレーションに挑んだといったお話がありましたが、音楽と他のアートを組み合わせるような試みも盛んに行われています。
 夏の音楽祭は旅行と組み合わせて楽しむこともできます。たとえばセイジ・オザワ松本フェスティバルだったら、コンサートのついでに評判のお蕎麦屋さんに立ち寄ったり、松本市美術館に行ったり。日程が合えばサッカーの松本山雅FCの試合を観戦するのも一手。大人の夏休みを存分に満喫することができるでしょう。

  • mixiチェック
コメントはこちらからどうぞ

ニックネーム
コメント

※必ず注意事項をお読みの上、送信して下さい。

フォトギャラリー

フォトギャラリーを詳しく見る≫