今週はまったくジャンルの異なる3人の歌手、平原綾香さん、岡本知高さん、木津かおりさんをお招きして、発声法やトレーニングについて語っていただきました。
ポップス、クラシック、民謡。最初のメドレーで、三者三様の歌い方の違いがよく伝わってきました。よく「人間の声は最高の楽器」といいますが、声は使い方によって、まったく違った音色や表現を生み出すことができます。クラシックだけをとっても、声域や声質で、声の種類は何種類にも細分化されています。岡本知高さんはソプラニスタ(男性ソプラノ)と呼ばれる稀有な存在ですので、いっそうその違いが際立っていました。
また、歌唱法をどう習得するかについても大きな違いがあります。平原綾香さんが独学だというのはびっくり。まねをするところからスタートしたといいますが、並外れた研究熱心さがあってこそでしょう。木津かおりさんのように、楽譜を使わずに口伝で学ぶというのは民謡ならでは。一見、非効率にも感じますが、よく考えてみれば楽譜に記したところで、同じ楽譜からさまざまな解釈が生まれるもの。「書き記せないことまで伝達できる」という点で、口伝には口伝の利点があるのでしょう。「こぶしのコツは咳をするみたいな感じで」という説明がおもしろかったですね。やってみると、わかるような、わからないような!?
岡本知高さんが歌った「誰も寝てはならぬ」は、プッチーニのオペラ「トゥーランドット」の名アリア。本来は王子カラフ役のテノールが歌います。男性ソプラノによる歌唱をはじめて聴きましたが、意外と違和感がありません。王子というよりはまるで王女の歌。ドラマティックでした。
「Love Never Dies ~愛は死なず~」はミュージカルの巨匠ロイド=ウェバーの作曲です。平原さんの伸びやかな声、そして声の表現力の多彩さに圧倒されました。
新着記事
月別アーカイブ
- 2024年12月
- 2024年11月
- 2024年10月
- 2024年9月
- 2024年8月
- 2024年7月
- 2024年6月
- 2024年5月
- 2024年4月
- 2024年3月
- 2024年2月
- 2024年1月
- 2023年12月
- 2023年11月
- 2023年10月
- 2023年9月
- 2023年8月
- 2023年7月
- 2023年6月
- 2023年5月
- 2023年4月
- 2023年3月
- 2023年2月
- 2023年1月
- 2022年12月
- 2022年11月
- 2022年10月
- 2022年9月
- 2022年8月
- 2022年7月
- 2022年6月
- 2022年5月
- 2022年4月
- 2022年3月
- 2022年2月
- 2022年1月
- 2021年12月
- 2021年11月
- 2021年10月
- 2021年9月
- 2021年8月
- 2021年7月
- 2021年6月
- 2021年5月
- 2021年4月
- 2021年3月
- 2021年2月
- 2021年1月
- 2020年12月
- 2020年11月
- 2020年10月
- 2020年9月
- 2020年8月
- 2020年7月
- 2020年6月
- 2020年5月
- 2020年4月
- 2020年3月
- 2020年2月
- 2020年1月
- 2019年12月
- 2019年11月
- 2019年10月
- 2019年9月
- 2019年8月
- 2019年7月
- 2019年6月
- 2019年5月
- 2019年4月
- 2019年3月
- 2019年2月
- 2019年1月
- 2018年12月
- 2018年11月
- 2018年10月
- 2018年9月
- 2018年8月
- 2018年7月
- 2018年6月
- 2018年5月
- 2018年4月
- 2018年3月
- 2018年2月
- 2018年1月
- 2017年12月
- 2017年11月
- 2017年10月
- 2017年9月
- 2017年8月
- 2017年7月
- 2017年6月
- 2017年5月
- 2017年4月
- 2017年3月
- 2017年2月
- 2017年1月
- 2016年12月
- 2016年11月
- 2016年10月
- 2016年9月
- 2016年8月
- 2016年7月
- 2016年6月
- 2016年5月
- 2016年4月
- 2016年3月
- 2016年2月
- 2016年1月
- 2015年12月
- 2015年11月
- 2015年10月
歌声の秘密を知る休日
投稿日:2019年01月05日 10:30
コメントはこちらからどうぞ |