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ウィーン&ベルリン・フィル! スーパースター軍団の音楽会

投稿日:2019年02月02日 10:30

今週は世界二大オーケストラの精鋭たちによる凄腕アンサンブル、フィルハーモニクス ウィーン=ベルリンの演奏をお届けしました。いやー、本当に楽しかったですよね。なによりプレーヤーたちが自ら楽しんでいる様子がよく伝わってきました。
 フィルハーモニクス ウィーン=ベルリンの特徴のひとつはジャンルにこだわらないこと。彼らは普段、ウィーン・フィルやベルリン・フィルで正統派のクラシックの演奏をしているのですが、このアンサンブルではいろいろな音楽に挑戦します。
 もうひとつの特徴はオリジナルのアレンジを聴かせてくれること。これが実に遊び心にあふれているんですよね。とりわけ「ボヘミアン・ラプソディ」は彼らの面目躍如。クイーンの原曲自体にバラードやオペラ、ハードロックなどの融合といったコンセプトがあるのですが、フィルハーモニクス ウィーン=ベルリンはこれをバッハ/グノー編曲の「アヴェ・マリア」で始めて、レゲエ風、アイリッシュ風とスタイルを変遷させてゆきました。アイディアがおもしろくて、しかも演奏のクォリティは抜群。最上質のエンタテインメントといっていいでしょう。
 ウィーン・フィルとベルリン・フィルは同じドイツ語圏のオーケストラでありながら、対照的な性格を持っています。両方に所属したコンツさんの「ベルリン・フィルは短距離走者、ウィーン・フィルは長距離奏者」というたとえには、なるほどと膝を打ちました。ベルリン・フィルはコンサートのためのオーケストラですので、一回の公演は2時間前後。しっかりリハーサルをして、緻密な音楽を作りあげるのが得意なオーケストラです。一方、ウィーン・フィルのメンバーはウィーン国立歌劇場で連日長時間のオペラを演奏しなければいけません。歌手に合わせて、その場その場で臨機応変に音楽を作りあげる柔軟さが持ち味。フィルハーモニクス ウィーン=ベルリンはそんな両者の「いいとこどり」をしたアンサンブルといえるかもしれません。

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