君の名は。
2016年09月22日

2013年のNHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」。
ドハマりしていたなぁ。毎朝、本当に楽しみに観ていました。
あの時は東日本大震災が発生して2年、前を向こうにも思うように進まず、
愛する人を忘れようにもとても忘れられず、
もがきながら光を必死に探っている、そんな被災地の姿を、
毎日のように番組でお伝えしていたように思います。

まさにその状況の只中にいる当事者の皆さんは、
どれだけの思いをされていたのか、想像もとても及ばないものがありますが、
「伝える」だけでも、苦しかったです。

だから、作品を貫く跳ねる様な躍動感だとか、温もりとか、
ヒロインのピュアでまっすぐでキラキラした瞳とか、
まるごと抱きしめたくなるような北三陸の人たちの愛らしさとかが、
心に空いた穴を優しく埋めて、ささくれを撫でてくれるようで、
朝ご飯を食べながら録画した「あまちゃん」を観るのが日課でした。
というか、あの時の私には、
「必要」な時間だったように思えます。

かたやドラマでかたや映画、かたや実写でかたやアニメ、
作品のタッチもまるで違いますが…、
その「あまちゃん」以来です。こんなにハマってしまっているのは。
前回のブログで、監督へのインタビューを告知させていただきました、
映画「君の名は。」のことです。

もちろん、細部までこだわりの溢れる作画の美しさ、先の読めないストーリー展開、
キャラクターの愛らしさ、俳優さん・声優さんたちの声の演技の素晴らしさ、
作品を通して流れるRADWIMPSの楽曲の絶妙な響き…。
胸を打つ魅力は挙げればきりがないほどなのですが、
映画を観終わったときのあの不思議な爽快感と充実感、
そして一抹の切なさを説明するには、
どれも少しずつ違っていました。

今回、新海監督にお話を伺ってやっと、
その理由がなんだかわかったような気がします。
そして「あまちゃん」があの時の私に「必要」だったように、
この映画も今の自分、今のこの時代を生きる人たちが心の奥底で求めている、
「必要」なものを見せてくれる作品だったのかな、なんて思うんです。

 
さて。
先日放送したインタビューですが、
やはり時間の制限がある中泣く泣くカットしてしまった、
でもぜひ観て聴いていただきたいと感じる新海さんの言葉が、
まだまだたくさんあります。
そこで、改めて10分間のVTRに再編集したものを、
本日より「報道ステーション」HPにて公開しています。

『「君の名は。」新海誠監督に聞いた』
https://www.tv-asahi.co.jp/dap/bangumi/hst/feature/detail.php?news_id=47779

「君の名は。」にすっかり魅了され、新海監督に心酔している「報ステ」池田ディレクターが、
愛をこめて編集しました。

IMG_0663

新海監督。穏やかで物腰が柔らかく、素敵だったなぁ…。
お話されるリズムと言葉選びが何とも心地のよい方で、
私の愚直な質問にも嫌な顔ひとつせず答えてくださる優しい方でした。
あと、実は癒しのヴォイスをお持ちでもあり。
アロマテラピーを受けたような、幸せな取材時間でした。

映画をご覧になった方はぜひ、
そしてまだという方は映画をご覧になってからのほうがいいかも。
インタビュー、チェックしてみてくださいね!

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