小川彩佳-番組公式ブログ

Don’t Stop Me Now
2014年08月22日

毎年毎年、懲りずに参戦している都市型音楽フェス、SUMMER SONIC。
今年も行ってきました。

ひまわり

今年は謎のヒマワリのオブジェが鎮座。

初参戦の2006年から、
夏の高校野球のリポートを担当していた2007年と震災のあった2011年を除いて
計7回、楽しんできたことになりますが、
いまだかつて、こんなに感動したサマソニはなかった。
新たな伝説を見届けたような、幸福感溢れる余韻に今も包まれています。

今年の東京・日曜日のヘッドライナー、
Queen+Adam Lambert。

写真1

あの伝説的ロックバンド、クィーンが、故・フレディ・マーキュリーに代わるボーカルに、
ポップ・スターのアダム・ランバートを迎えて登場したんです。
「アメリカン・アイドル」というオーディション番組出身のアダム・ランバートは
その番組出演時にもクィーンの楽曲で挑み、
高音部も力強く歌い上げる驚異の歌声で魅了し一躍話題をさらっていたんですよね。
そして今やクィーンのフロントマンですよ・・・。
なんというサクセス・ストーリー。

とはいえ、クィーンといえばフレディ様でしょ、という思いが拭えず、
そのポジションに他の人が立つことにどうしても違和感をおぼえる方も多いのでは。
大ファン!というわけでもない私でも、「どうなの」という思いでした。が。

まんまと覆されました。
抜群の歌唱力に、一曲一曲に丁寧に向き合ったパフォーマンス。
ゲイだということをカミングアウトしているアダム・ランバートですが、
どこかフレディに通じるようなその妖艶さ、中性的な魅力は
時を経ても健在な演奏の耽美な空気感にマッチしていて、
そりゃフレディがいいに決まっているのですが、
決してモノマネではなく「これもひとつの形としてアリなのでは」と思わせる
説得力がありました。堂々とした佇まいに、圧倒されます。

写真

そしてもちろん、柔らかそうな白髪がレジェンド感をさらに醸し出していた
ブライアン・メイのギターに、世紀の美青年から普通のおじさんになっていたことに
時の流れを実感せざるを得なかったロジャー・テイラーのドラム。
「Killer Queen」や「Fat Bottom Girl」や「Radio GaGa」、
「We are the Champion」「We will Rock You」などなど・・・。
CDでどれだけ聴いただろうという数々の名曲ばかりを次から次へとこれでもか!と、
生音で実際にこの耳に届けてもらえるという贅沢。
いちいち格好いいのです。
そしておふたりとも、新たなメンバーを加えてのパフォーマンスを
心から楽しんでいるようで、それもなんだか嬉しかったです。
興奮に興奮が重なり続け、
どうかこのまま、ずーっとこの時間が続いてくれないかなぁ・・・と願ったのは、
私だけではないはず。

写真2

中でもマリン・スタジアムの熱狂が最高潮に達したのは、
「ボヘミアン・ラプソディ」。

アダム・ランバートの歌い出しからほどなくして
スクリーンに大きく映し出されたのは、
フレディの生前のライブ映像。
そして響き渡るフレディの声。

写真3

観客の大合唱は静まり返って、耳を傾け、
惜しまれつつ亡くなった世紀のロック・アイコンが
あたかもステージ上にいるかのような錯覚に、
誰もが身を委ねたのでした。
そこに今を生きるメンバーの演奏が重なり、
今と昔が追いかけっこをしながら一つになってゆくようなステージに、
高揚感はマックスに。
もう、感動でうるうるです。

至福の夜。

CDでじっくり聴くのももちろん好きですが、
やっぱりフェスはこれだから楽しいんですよね。

新・旧の融合に、アーティストと観客の熱のぶつかり合いに・・・。
いろいろな化学変化の一員に、じぶんがなっているというこの感じが好き。

あぁ、楽しかった。

写真4

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