小川彩佳-番組公式ブログ

ぶらり歌舞伎を
2013年04月10日

電車の中で、隣に座ったおにいちゃんが
手帳に挟むんでしょうか、手のひらサイズに切った紙に
鉛筆で丁寧に書かれた時間割表とツルツルの学生証を眺めていました。
大学1年生なんでしょうね。初々しさに思わず顔が綻びます。

新年度が始まり一週間が経ちましたが、
先週末、こちらも新たなステージに突入した場所に行ってきました。

写真1

新しい歌舞伎座です!こけら落とし公演を観てきました。

あの嵐のような雨が降った土曜日だったので、外からの歌舞伎座の撮影ができず残念でしたが、
東銀座駅直結になったうまみを存分に味わえました。楽でしたよ♪
こちらは大混雑の木挽町広場。

写真2

テレビなどで何度も紹介された絨毯が迎えてくれます。
新しい絨毯って気持ちがいい!
柔らかくふっかふかで、溺れるかと思いました。

写真3

そして劇場。以前より勾配があるので、見やすくなりましたね☆

写真4

私が観賞したのは第三部。華やかな第一部・第二部に比べると全体的に渋めですが、
演目はもちろんのこと、なにより役者さんたちが気合十分に、
新しい歌舞伎座誕生を心から喜ぶように演じていらしたのが印象的でした。
熱に溢れていました。

14年間日本舞踊を習っていたこともあって、
歌舞伎にはいくらか馴染みがあるんです。
歌舞伎ファンというわけではないんですが。

でも、歌舞伎を見に行く、と言うと、
「ずいぶん高尚だね」とか、「何がおもしろいのかわからない」などと言われることがあって、
ちょっと悲しかったりもします。

たしかに意味がわからないことも沢山ありますが、
それでも楽しめる要素は結構あるんですよ。
私の場合は歌舞伎の色彩が好きなんです。
艶やかで鮮やかで、深みのある色の組み合わせに目を奪われます。
そして、描かれる日本人の心。
なんでこんなうじうじしてるんだろうとか、
言えばいいのにとか、時代錯誤をむず痒く感じることもありますが、
その心情や所作、四季の美しさなど、
時代が違えど、日本人だからこそじんわりとどこかで共感できるものがあって、
過去と対話をしているようで、楽しいんです。

とっつきにくいと感じる方もいらっしゃると思うんですが、
なんなら江戸時代には、食べたり呑んだり
おしゃべりしたりやいのやいの言ったりしながら、
気軽に身近な娯楽として歌舞伎を楽しんでいたんですよね。

映画館に行くような感覚で、
「ちょっとぶらりと歌舞伎座へ」ができる場所に
また発展していったら楽しいなぁと感じます。
そのためにも、もうちょっとチケット、
安くならないかなぁ~

ちなみにこれ、私です。

写真8

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