小川彩佳-番組公式ブログ

ビタミン
2011年08月24日

大抵、本を買うときは、
会社近くの本屋さんでブラブラ品定めをしながら買っています。
昨日の夜、しばらく読んでいたものを読み終えてしまったので、
今朝は会社まで待てずに近所の本屋さんに立ち寄りました。

都内といえど、
踏切の脇に小ぢんまりとした商店街があったり、
昔ながらの家々が連なっていたりという
ちょっとした田舎町の雰囲気の中に、その本屋さんはあります。
日曜日には閉まっちゃう、いかにもな町の本屋さんです。
横に長い10畳くらいの空間に所狭しと並ぶ単行本、文庫本、雑誌。
道に面したスペースには雨や日差しよけのひさしのついた棚に、
週刊誌や学生向けの雑誌が並んでいます。
学校帰りに、よくここで立ち読みしました。

久しぶりに足を踏み入れた店内には、
ずっとおんなじお化粧、おんなじ髪型に、
おんなじあったかい空気を湛えたおばちゃん。
ほぼ一目ぼれに近い状態で見つけた本を手早く掴んで、
「お願いします」とおばちゃんに渡すと、
いったん出した出版社指定のカバーを引っ込めて、
何やらぶつぶつと独り言を言いながら
カウンターの引き出しを探っています。

見つけた、と、小さな声で呟いくと、
「お姉さんには、これ」
ビタミンカラーのカバーで本を包み始めました。
「違う会社のだけど・・・、可愛いから。
ね、元気でるでしょ」


黄色いベースに、キュートなイラストが。

確かに可愛いカバーですが、
それ以上に、可愛いおばちゃんのささやかな計らい。
都内の大型書店ではこれはきっとないですよね。
なんだか今日は朝からいい気分です。
こんな些細な事なのに。
不思議。

ちょっとした、人との気さくなふれあいが、
今日も私に元気をくれます。

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