虫刺されって、ほんっとうに嫌ですよね。
何で痒いのって地味にこんなに辛いんだろう。
週末のお出かけで、集中的に刺されました。
夏の天敵である蚊の皆さんに、
あざ笑われるように、5カ所ほど・・・。
さすがに3日経ってもう大分ひいてはきましたが、
痒い。
痒いよ・・・
毎年の私の夏のお供は、
もっぱら日焼け止めとペットボトルと
虫除けスプレー。
去年だって欠かさなかったはずなのに。
何故、たった1年で忘れてしまうのか。あの痒みを。
赤くはれ上がった直径3ミリほどの皮膚の盛り上がりをそっと撫でると、
ざわざわ・・・と、呼び起こされる感覚があります。
蚊たちにここぞと刺されまくったのは、
思わず立ち尽くしてしまったから。
痛々しい姿を強烈なメッセージとともに晒す廃墟の前で。
日曜日、「原爆の日」を前に行ってまいりました。
1945年8月6日。35万人もの方々が原爆の被害を受け、
14万人の方々が、その年のうちに亡くなりました。
多くの子どもたちも苦しみながら亡くなっていったのです。
台風の影響で、ぽつ・・・ぽつ・・・と時折頬を打つ弱い雨は、
何十年と横たわり続けた哀しみと怒りの涙のようで。
忘れてしまうものです。どれだけ苦しく悲しい目にあっても、
強く強く伝えていこうと、バトンを次につなぐ思いを持たなければ。
蚊に刺された痒みみたいに、あっという間に。
平和資料館には、これまで広島市が
核実験が行われるたびに各国に送り続けてきた抗議電文が
壁一面に展示されています。
原爆ドームをシンボルとして、広島の街が
二度と悲劇を繰り返させまいと、
69年の間、一貫して守りつづけてきた平和への祈り。
色々な考え方があります。
そのバトンを、どうつないでいくのか。
つないでいくことができるのか。
昨日発表された防衛白書でも示されたように、
安保政策の歴史的転換を遂げつつある今年。
69回目の「原爆の日」の今日、
8月6日としては実に43年ぶりに、
広島は、雨です。