もう見つからないと思っていた探し物が見つかりました。
イギリスのアンティーク屋さんで購入したブローチ。
どこを探してもない、ない、ない・・・。
もうダメかと諦めかけていた時、
「あ、あそこに入れたかも」
ひらめいたのは、お風呂の中、でした。
水曜日にニュースが飛び込んできてから連日、
新たな万能細胞、STAP細胞の話題で持ちきりですね。
iPS細胞よりも効率よく、短時間で作れ、しかもガン化の可能性が低いとのこと。
赤ちゃんマウスの細胞でしか成功していないそうで、
まだまだ研究途上ではありますが、大きな希望を感じさせる発見に
世界中が沸いています。
同時に話題沸騰なのが、その発見者、小保方晴子研究ユニットリーダーの
キュートで飾り気のないキャラクター。
イマ様な「リケジョ」を体現するような軽快な語り口とスマイルに、
思わず釘づけになってしまいます。
そんな小保方さんがこの発見のきっかけとなった閃きを得たのが、
「お風呂に浸かっているとき」だったんだそうです。
意外な場所に思えるかもしれませんが、
実は、歴史的な大発見はお風呂から生まれていることが多いって、
ご存知でしたか?
クォークの仮説でノーベル賞を受賞した益川氏も、
iPS細胞の山中教授も、
ぐぐっとさかのぼって「浮体の原理」のアルキメデスも、
みなさんお風呂場で閃いているんです。
どうしてお風呂場で閃くのか?
「イノベーションの神話」の著者、スコット・バークン氏によると、
やはり脳がリラックスした状態であるときにひらめきはやってくるようです。
カギは、「潜在意識」。
現代社会では私たちは日々多くの情報に触れ、常に考え頭を働かせ、
「意識が潜在意識を抑えている」状態なんだそう。
インプットする情報がない場所、つまりお風呂に浸かっているときのように
潜在意識が顕在化し、想像力が膨らみ、今まで思いつかなかったような
アイディアがわいてくる、ということなんです。
お風呂場でなくても、場所はその人次第。
バークン氏いわく、ジョギング中や壁のペンキ塗り中だって、
ひらめきを得やすい環境になりうるんだとか。
なるほど、と頷いてしまいますね。
確かに私も、取材後のお風呂の時間は大切にしています。
特集のVTR後のコメントなどはよく、お風呂で考えています。
さらに、もうひとつの分析をしている方がいました。
カウンセラーの方のブログによりますと、
お風呂の中では「メモが取れない」。
メモが取れない状況だと、浮かんだことを記憶しておかなければいけない、
脳が危機意識の高い状態になるんだそうです。
窮鼠猫を噛む、ではないですが、追い込まれると火事場の馬鹿力が出たり、
思いがけない発想が飛び出したりしますよね。
前者の理論では「緩和」がものを言い、
後者の理論では「緊張」がものを言う。
正反対のことをいっているように見えますが、
この「緩和」と「緊張」のバランスが大事なのかな、とも感じます。
STAP細胞の小保方さんは、四六時中研究のことばかり
考えているそう。同僚の方によると、お休みの日も熱心に論文に目を通したり
プレゼンを聞きにいったりと、大変な努力家なんですって。
どうしてだろう、なんでだろう、と、
ぐぐぐーっと考え込み、あらゆる努力を積み重ねてきた方だからこそ、
「緊張」なのか「緩和」なのか、絶妙なバランスが生まれて、
ひらめきがやってくるんでしょうね。
と、そんなことを、
昨日お風呂の中で考えてました。(笑)