昨日、2カ月半ぶりに髪を切りに(!)、
母校の大学近くの美容院へ。
アナウンサーとしてどうなの?と呆れられそうですが、
美容院に行くのってちょっと億劫なんですよね・・・。
短時間で済む、「生え際のリタッチ」のみで済ませてしまいがち。
ついついそれ以上のメンテナンスをサボり気味になって、
堪りかねたメイクさんに「そろそろ行ったら?」と言われ、
重い腰を上げる、というのがいつものパターン。
それでもいざ、髪を整えていただくと、
気分がシャキーンとフレッシュにリセットされる心地よさに、
「これからはこまめに通うぞ」という気持ちが芽生えるのも、
いつものパターン。
(そしていつしかその気持ちすらリセットされる、
というのも、いつものパターン・・・)
そんなスキッとした気持ちで、打ち合わせまでの時間、
美容院の周辺をぶらぶらとお散歩。
春のお散歩は気持ちがいいです。
すると、美容院のスタッフの女性にばったり出くわしました。
お昼休みだったのか、のびやかな歩幅でプラプラと歩くその方。
ゆったりとしたマキシワンピースを着ています。
「あ、どうもー」とあいさつをしながら
可愛いお洋服だなぁと眺めていると、おなかのあたりが
膨らんでいるのに気づき、思わず「あ!」と声を上げてしまいました。
「そうなんです。妊娠しました。もう5カ月なんです」
なんだかキラキラしているなぁ、輝いているなぁと思ったら、
そういうことだったのか!と納得。
しばらく、妊婦さんになって生活がどう変わったとか、
仕事をこれからどうするとか、そんな話に花が咲きます。
「子どもが出来たら、仕事や好きなことが制限されちゃうんじゃないか、
できなくなっちゃうんじゃないかって自己中心的に思ってたけど・・・」
静かに2回瞬きをして、彼女が言いました。
「胎動がしっかりあるんですよ。
お腹の中で動くと、この子を守りたいって、そう思っちゃう。
自分よりもこの子を大事にしていくんだって。
こんなに意識が変わるんだぁってびっくり」
爽やかな笑顔が、とてつもなく羨ましかったです。
そして続けた一言。
「この子は、私を選んでここに入ってくれたのかなぁ。
そんな不思議な感覚があるんですよね。」
同じ日、番組では「新出生前診断」についての特集を放送しました。
(https://www.tv-asahi.co.jp/dap/bangumi/hst/feature/detail.php?news_id=29190)
従来の出生前診断より母体への負担が少なく、
診断の精度も上がったということで、注目を集めています。
産むべきか、産まざるべきか・・・。
つら過ぎる決断に苦渋する根っこの根っこには、
障害をもった方々が生きづらい社会というのも多分にあるのでは。
更なる支援や理解を深めることも、もっともっと
考えていかなければならないのでは。そんな風にも感じました。
いつか自分も直面することになるかもしれない。
私だったらどうするんだろう・・・?
まったく他人事ではない、非常に難しい問題です。
ただただ、子どもを授かること、
産み育てることの責任と覚悟について、
深く深く考えさせられます。