雪に想う

2013年01月14日

本日、目覚めてカーテンを開けると･･･

雪！！！

しかも積もってる！！！

高校生までは、
雪といえば、例えベチョベチョの水混じりの雪でも
狂喜乱舞して外に出ては昼休みに雪合戦をしていた私。
雪への「用心」と、「わくわく」を胸に、
時間に余裕を持って意気揚々と家を出ます。
新雪を踏むときの、
フワフワ、サクサク、としたあの感覚･･･。
カキ氷をスプーンでかき混ぜて
イチゴシロップを絡めるときに似た、あの音･･･。
んん、たまらん。

と悦に入っていたのも束の間。

雪の重みでヘタった踏切の遮断棒。

東京の踏切ってば。

慣れない手で誰かが作った雪だるまは、おどろおどろしく。

東京の雪だるまってば。

「えー、現在全線で運転を見合わせております～」
･･･
東京の電車ってば･･･。

雪に不慣れな首都圏の交通網に翻弄されながら
会社に到着したときは、
もうぐちゃぐちゃのしわしわのけちょんけちょんです。
「この程度の雪で」と、
雪国出身のニュースデスクに失笑されました。

窓の外、積もった雪を眺めていると、
日本海側を中心に記録的な豪雪被害のあった一昨年、
現地取材をしたときのことを思い出します。

雪の壁が道を塞ぎ、孤立してしまった集落で
途方にくれるおばあちゃん、
雪の重みで漁船が転覆し、修繕費が賄えず
廃業を余儀なくされた漁師さん、
「目が覚めて雪が降ってると、もうね、うんざりしちゃうんだよ」と、
スコップを手に伏目がちに笑う、腰の曲がったおじいさん、
「少しでも、この現状を伝えてくださいね」と、
雪にぬれた肩をタオルで拭いてくださった、タクシーの運転手さん･･･。
出会った方々の顔が、浮かんできます。

今季も、雪の事故での死傷者は
過去最悪のペースで増加しているそうです。
やはり雪下ろし中の転落事故などで、
お年寄りの被害が多いようです。

あの方々は、今どうしているんだろうか。
状況は変わったんだろうか。
どうかご無事でいてくださいと、祈るばかりです。