笹本恒子さんの写真展に行ってきました!
キャリア70年、日本発の女性報道写真家。97歳の今も、現役で活動されています。
展示されていた写真は、終戦間もない、激動の日本を支え、
魂を吹き込み、潤いや彩りを与えた人々の肖像です。
ジャーナリスト。
女性運動家。
歌手。
政治家。
バレリーナ。
切り取られたたったの一瞬が物語る人物のすべて。
じーっとみていると、その人物がいまにも写真の中で息を吹き返すようです。
モノクロの写真から、人々の纏う肌の温もりや風の柔らかさ、ぼうっとした日差しさえも、
浮かび上がってくるようでした。
そして被写体だけじゃなくて、周りのものからも多くを感じます。
綺麗にシーンを切り取られているわけではないんです。
たとえば、洗濯物が無造作に干してあったり、
子供たちが建物の中に駆け込んでいったり、
ごみがくしゃっと散乱していたり・・・
写真の「余白」からも時代のメッセージや、
戦後の日本の帯びる熱や、混乱、清濁併せ持つ空気感が伝わってきます。
文章の余白、写真の余白があるように、
言葉にも余白があります。間や、タメや、トーンや、緩急で作る「余白」。
そういったところでもメッセージを語れるようになりたいです。
本当に勉強になりました。
他に、笹本さんのメモ帳などが展示されていたのですが、
その横に、
「手書きでその時々の思いをメモに認める」ことのススメが
笹本さんの手で、落書き風に記されていました。
早速、新しいメモ帳を購入。
ミーハーですみません。