夏の夜空に徒然
2015年07月24日

テレビ朝日の夏祭り、賑わっております。

写真1

本社1階のアトリウムをちょっと歩くだけでワクワクしますよ。
でも今日はもちろん仕事なので・・・
懐かしさ漂うみかん氷を買って、ちょっとだけ夏祭り気分。

写真2

サクッ じゅわ
くぅー

生きているということ
いま生きているということ
それはみかん氷

谷川俊太郎さんの詩「生きる」にのせてみました。
おいしくってたまらん。

多くの人がそうであるように、好きです。谷川俊太郎さんの詩。
じーんと優しさが染み入る、ホットミルクみたいな詩もあれば、
いつまでも瑞々しい感性にハッとさせられるような詩もあり、
さらには野原しんのすけ君が大好きなタイプの下ネタが並んだ、
駄菓子屋さんのラムネみたいな詩も結構な数を放っていて、
やんちゃさが垣間見えるところも好きです。
そんな谷川俊太郎さんの最も有名な詩のひとつに、
「二十億光年の孤独」があります。
まだ読んだことのない方は、是非。ほんとうにすてきです。
10代のころに作られた詩なんですって!
夜空を見上げながら、宇宙と孤独と地球と向き合う谷川少年の言葉が切なくて、
東京でも比較的星がきれいに見える夜は、時にこの詩を思い出します。

星が瞬くのを見ると、なんだかホッとしませんか。
気の遠くなるような数の生き死にを繰り返さなければ
とうてい辿り着くことができない遠くの遠くの星に
元気を貰ったり温もりを感じたりするなんて、不思議ですよね。
どこかの星で、ナニ星人かわからないけれど
同じような思いでこっちを「見上げて」いたりするかもしれないなぁ・・・
なんて想像すると、
誰かとつながっているような気がして、
ひとりじゃないって気持ちになれるような。

数年前に番組で、宇宙ステーションに当時滞在していた宇宙飛行士の星出彰彦さんに、
「宇宙との中継」でインタビューをさせていただいたことがあります。
(当時書いたブログです⇒https://www.tv-asahi.co.jp/announcer/personal/women/ogawa/essay/52.html)
数か月、あの限られた空間の中での生活です。
家族にも友人にも会えない。
恋しくなりませんか、寂しくありませんか?と聞くと、
星出さんはこうおっしゃいました。
「恋しいといえば恋しいけれど、
いつも窓越しに地球を見ているから、
遠く離れている気がしないんです」

きのう、宇宙飛行士の油井亀美也さんが宇宙へと旅立ちました。
故郷の長野県川上町で、幼いころから
こぼれるような星空に焦がれて育ったという油井さんが、
いまその星空から地球を見おろしていると思うと・・・胸が熱くなりますね。
ロケットが打ち上がったのを見届けて、
「本当に宇宙に行ってしまいました」と、
嬉しそうに、そしてちょっとさびしそうに
はにかんだ油井さんのお父さんに、ジーンとしました。
遠い。
でも、宇宙ステーションから初めて地球のご家族と交信したときの、
油井さんの弾けんばかりの笑顔。
寂しさを覚える瞬間には、地球を窓越しに眺めながらご家族を思い出して、感じて、
きっと孤独になんてならないんだろうな。

人の孤独を癒すのは、
誰かの温もりや気配そのものではなくて、
誰かと思い合っているという自信、
つながっているという実感なのかなと、
感じさせられます。

3

NASAがこのほど、「地球のいとこ」ともいうべき、
地球にそっくりな性格を持つ惑星を
1400光年の彼方に発見したそうです。
厚い雲に覆われたきょうの空ですが、
あの雲の上で、誰かがネリリしてキリリしてハララしているのでしょうか。
ぼんやりと今夜も、空を見上げます。

なんて、はからずもちょっと感傷的なブログになりました。

写真4
【今夜はショートヘア風のアレンジでした。
ショート美人の林アナと】

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