柔らかい風、柔らかい日差し、柔らかいピンク色にたっぷりと包まれる、
きょうの昼下がりの毛利庭園。
やっとやっと、春が来ました。
桜のほころびと一緒に心もほころびますね。
この冬は荒れ模様が多かったので、春がいっそう待ち遠しかったみたいで・・・
こんなに待ちわびていたのかと、自分でも驚くくらいに気持ちが高まります。
北海道・東北のみなさんは、あと少しの辛抱ですね!
春は、必ず訪れてくれます。
その春と一緒に必ず訪れるのが、
「別れ」でもあります。
この春も、お別れをした方がいます。
番組で2年間、コメンテーターを務めてくださった、
朝日新聞の恵村さん。
温度が一層高くなると、炎が青く透き通るように、
冷静の中に情熱をたずさえて、切れ味鋭くコメントをしてくださる姿は
惚れ惚れするくらいでした。
圧倒的だったのは、そのブレない姿勢です。
発言ひとつひとつに繊細な配慮が必要な報道の生放送という現場で
ブレずに怯まずにまっすぐなコメントをし続けるのは、
確固たる意思と勇気が必要なこと。
それをカメラの前で持ち続けられる人は少ないと思います。
恵村さんは、そんな姿勢を絶やさなかった方でした。
多くを勉強させていただきました。
そんな恵村さん、寡黙で真面目な印象を持たれた方が
多かったんじゃないかなぁと思うんですが、
あることについては、いつもとびっきり素敵な笑顔を浮かべて、
嬉しそうにお話になるんです。
それは、奥様のこと!
オンエア後はご自宅で奥様と番組を見返しながら、
癒やしの時間を過ごされていたそう・・・。
奥様はじめご家族の支えがあってこそ、
堂々たる言葉を発することがおできになってたんですね。
そして番組は、そんな恵村さんのコメントに、支えられてきました。
2年間、本当に有難うございました。
【恵村さんの最後のご出演の後、出演者一同で記念撮影しました】
今日からは恵村さんに代わり、
4人の新たなコメンテーターの皆さんが加わります。
今夜は憲法学者の木村草太さんが登場です。
どんな「報道ステーション」になるのか・・・
私も楽しみです。