以前、山口県周防大島をお年寄りが安心して人生を全うすることのできる
「大往生の島」にすることを目指す医師の取り組みと思いを取材し、
3月に放送させていただきました。
(動画配信中!!こちらをご参照ください↓
https://www.tv-asahi.co.jp/dap/bangumi/hst/feature/detail.php?news_id=37886&y_m=14-03)
医師の岡原仁志さんが、
故郷に居続けたいというお年寄り一人一人の人生にしっかりと向き合い、
それぞれの皆さんが望む形で暮らし続けることが出来るように
心からのサポートをすることを目指した施設、おげんきハグニティをご紹介したんです。
超高齢化社会に突入する日本、おひとりで亡くなられる高齢者も多い今、
ハグニティの温もり溢れる空間はまさに必要な場所なのではと感じたんですが、
スタジオでも私から取材報告をさせていただいたように、
経済的な問題がやはり立ちはだかっているんですよね。
国や自治体のバックアップがほとんどない中で、
民間の努力に頼ることにはやはり限界があると取材を通して感じ、
なんとか放送を通して、現状が改善されることにつながらないものだろうか・・・。
そんな風に強く思いながら、取材し伝えていたんですが。
先日、ディレクターさんから嬉しい知らせが届きました。
なんと放送がきっかけとなって、東京の企業から、
施設への融資が決まったそうなんです。
その企業を経営されている方が放送をご覧になって、
岡原先生の理念に共鳴されたんですって。
さらに、先生の本が出版されることになったそうです。
これも、放送がひとつのきっかけとなってのこと。
放送を通して、取材させていただいた方の思いを伝えることで、
新たな広がりが生まれていく。
取材者として、こんなに嬉しいことはありません。
辛く悲しい出来事や、憤りを覚えるようなニュースをお伝えすることのほうが圧倒的に多い
報道番組のキャスターという仕事ですが、
こういった喜びを時に感じられるから、「きょうも頑張ろう」って思えるんです。