大切なことは全て君が教えてくれた
2014年04月08日

急に、無性に、あれがしたい、これがしたい、と思ったり、
突然、何の脈絡もなく閃いたり、
そういうある種の直感は、なにかの必然なのかもしれないなんて
思うことってありませんか?

ある週末の、実家での出来事。
最近、名作映画「メリー・ポピンズ」の誕生秘話をモチーフにした映画が
公開されているのをきっかけに、「メリー・ポピンズ」を観返していたんです。
すると、古い記憶が刺激されたんでしょうか、
急に、7歳くらいの時に大好きだったビデオの存在を思い出したんですよね。
ディズニーの名作の楽曲がテーマごとに集められた
シリーズものの子供向けビデオ、「Disney’s Sing Along Songs」。
歌詞が画面下に出てきて、曲の進行に合わせてその上をミッキーのマークが飛び跳ねるので、
一緒に歌うことが出来るんです。
はまっていました。隙あらば観て、歌っていました。
あれから20年以上、ビデオの在り処は知りながらも
手を伸ばしていませんでした。
でも思い出したら無性に観たくなって、
二階にあるビデオの収納棚に階段を駆け上がって直行。
引き出しを開けると・・・
ないんです。
6巻ぐらいあったビデオがごっそり、
一緒に収納されていた懐かしのビデオたちとともになくなっていたんです。
代わりにまったく関係のないDVDが入れられていました。

は!そういえば・・・と思いめぐらすと、
その日のお昼、二階でガチャガチャ音を立てながら
父がなにかしてたんです。
あれは棚の整理だったんですね、恐らく。
そしてその時に、もうビデオは見ないだろうと、どこかにしまったんでしょう。
夕方には父は出張に行ってしまい、どこに遣ったかはその日、
聞き出せませんでした。

観ることができないという現実が突きつけられると
とたんに思い出が溢れだします。
家族のありがたみ、友情の大切さ、勇気、幸せ・・・
色々なことをあのビデオに教えてもらったなぁ・・・じーん。

そして、先日。
出張から帰宅した父を直撃。
「あの引き出しの中のビデオ、なくなってるんだけど、何したの?」
「あの昔のビデオ?

捨てる準備」

す、す、すすすすすすす

「す・・・・・・・・・捨!?!?」
たじろぐ娘に、たじろぐ父。
「どうしたの急に、今まで別に観ようとしなかったのに」

その後、私があらぬ限りの語彙に身振り手振り目力を尽くして
捨てないでアピールを尽くしたことは言うまでもありません。

それにしても、ずーっと整理されずに同じ引き出しにしまわれていたビデオが
捨てられそうになったその日に、
強烈に私の脳内に浮かび上がるなんて、
なんだか不思議だなぁと思いませんか?
あまりの偶然に、ゾクゾクっとしてしまいました。

「捨てられるー!わー」というビデオたちから発せられたメッセージが届いたのかも・・・
なんていう、果たして「トイ・ストーリー」的な展開なのか、これは。

あまり占いだとかスピリチュアルなことは信じないタチですが、
ちょっと面白いので、
この偶然にはなにかがあるんじゃないかって、信じてみようと思うんです。
今週末、久しぶりに観返してみようかな。ビデオたち。

写真

桜舞い散る季節のファンタジー。

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