神秘
2013年04月05日

昨日、2カ月半ぶりに髪を切りに(!)、
母校の大学近くの美容院へ。

アナウンサーとしてどうなの?と呆れられそうですが、
美容院に行くのってちょっと億劫なんですよね・・・。
短時間で済む、「生え際のリタッチ」のみで済ませてしまいがち。
ついついそれ以上のメンテナンスをサボり気味になって、
堪りかねたメイクさんに「そろそろ行ったら?」と言われ、
重い腰を上げる、というのがいつものパターン。

それでもいざ、髪を整えていただくと、
気分がシャキーンとフレッシュにリセットされる心地よさに、
「これからはこまめに通うぞ」という気持ちが芽生えるのも、
いつものパターン。
(そしていつしかその気持ちすらリセットされる、
というのも、いつものパターン・・・)

そんなスキッとした気持ちで、打ち合わせまでの時間、
美容院の周辺をぶらぶらとお散歩。
春のお散歩は気持ちがいいです。

写真2

すると、美容院のスタッフの女性にばったり出くわしました。
お昼休みだったのか、のびやかな歩幅でプラプラと歩くその方。
ゆったりとしたマキシワンピースを着ています。
「あ、どうもー」とあいさつをしながら
可愛いお洋服だなぁと眺めていると、おなかのあたりが
膨らんでいるのに気づき、思わず「あ!」と声を上げてしまいました。
「そうなんです。妊娠しました。もう5カ月なんです」
なんだかキラキラしているなぁ、輝いているなぁと思ったら、
そういうことだったのか!と納得。

しばらく、妊婦さんになって生活がどう変わったとか、
仕事をこれからどうするとか、そんな話に花が咲きます。
「子どもが出来たら、仕事や好きなことが制限されちゃうんじゃないか、
できなくなっちゃうんじゃないかって自己中心的に思ってたけど・・・」
静かに2回瞬きをして、彼女が言いました。
「胎動がしっかりあるんですよ。
お腹の中で動くと、この子を守りたいって、そう思っちゃう。
自分よりもこの子を大事にしていくんだって。
こんなに意識が変わるんだぁってびっくり」
爽やかな笑顔が、とてつもなく羨ましかったです。

そして続けた一言。
「この子は、私を選んでここに入ってくれたのかなぁ。
そんな不思議な感覚があるんですよね。」

写真3

同じ日、番組では「新出生前診断」についての特集を放送しました。
https://www.tv-asahi.co.jp/dap/bangumi/hst/feature/detail.php?news_id=29190
従来の出生前診断より母体への負担が少なく、
診断の精度も上がったということで、注目を集めています。

産むべきか、産まざるべきか・・・。
つら過ぎる決断に苦渋する根っこの根っこには、
障害をもった方々が生きづらい社会というのも多分にあるのでは。
更なる支援や理解を深めることも、もっともっと
考えていかなければならないのでは。そんな風にも感じました。

いつか自分も直面することになるかもしれない。
私だったらどうするんだろう・・・?
まったく他人事ではない、非常に難しい問題です。

ただただ、子どもを授かること、
産み育てることの責任と覚悟について、
深く深く考えさせられます。

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