火曜日に、長野県栄村から中継でお伝えしました。
もしご覧いただけていましたら、ありがとうございます★
(報ステHPで見ることができます
https://www.tv-asahi.co.jp/dap/bangumi/hst/feature/detail.php?news_id=28591)
復興に向かって進もうとしている栄村。
希望の見えはじめたコメ農家の方々の現状、
一方で足踏みを続けたまま苦悩を続ける畜産農家の方の思い。
被災地の“今”が見えてきます。
放送を通して、現状が少しでも好転すれば・・・
そして長野県栄村という被災地を、見ている方の心に
改めて刻むことが出来れば・・・そんな気持ちで取材をしました。
ブリューゲルの絵みたい。
短い取材の中にもいろんなことを感じましたが、
いちばん印象的だったことは、
栄村のお年寄りの皆さんの姿です。
とにかく元気!明るい!前向き!
私の背丈をゆうに超える雪の山に登って
せっせと雪かきをする80代のおばあちゃんに、
「毎日大変ですね」と声をおかけすると、
「ねーでもなんでも足腰が丈夫なうちは自分でやっていかんと!
パワフルパワフル!ハハハ」
と言いながらガッツポーズを見せてくださいました(笑)。
「こんにちは~」と話しかけると「なにしにきたのー?」と
会話が始まり、ちょっとお話をするだけで
「あがっていきなよー」「寒いからお茶でも飲むかい」
「みかん持ってって。ビタミンC」と、
孫が遊びにきたかのように皆さん接してくださる。
心に染み入るような、村の方々の温かさ。
芯まで堪える豪雪地帯の寒さが一瞬で緩みます。
栄村は、改革的な前村長さんのもとで、
国の補助金に頼らず道作り、田んぼの整備などを行ってきた、
ふるくから「村の自立」を考えてきたところ。
村の方々にもそれが根付いているようで、
農業を中心とした生業で生涯現役を貫き、
村のためになにができるか・・・を考え、
自分で出来ることは自分でする、という自立の精神のおかげで、
いつまでも元気でいらっしゃるんですって。
旅館のおばちゃんいわく、「雪かきも健康維持に一役買ってるんだよ」。
何事もプラス思考で乗り切っています。
栄村のお年寄りの皆さんは、本当にカッコいい。
東京にはない豊かさが、そこにはあります。
そんな栄村も震災のあおりを受け、
従来からあった過疎化、高齢化という問題に拍車がかかっています。
独自に育んできたその精神で、栄村が
次の世代、次の次の世代に引き継がれることを心から願います。
栄村の子どもたちと。
Harry Nilsson “Everybody’s Talking”