ようこそ先輩
2012年12月13日

先週末、母校の小学校の5・6年生を対象に、
卒業生として課外授業の講師をしてきたんです。
小学生達の憧れの職業についた先輩達の話を通して
将来について考えてもらう、というもの。
私のほかには、お医者さんやIT社長など、
バラエティー豊かな面々が講師を務めました。


小学生は、きっと報ステを見たことないんだろうなぁと思いながら、
冒頭ちらっと「見たことあるひと!」と聞いてみると、

「ちゃんちゃんちゃらら~ん」と、
あのオープニングテーマ曲の大合唱が!

なんて意識の高い子達なんだ・・・と
おばちゃんは大感激しちゃいました。

子どもは正直なので、
生半可な気持ちで向かっていったら
絶対に見抜かれてしまう。
その時の刺す様な視線に、
私は耐えられるはずがない、と、
何を伝えたいか、どんな風に伝えたら伝わるか、
何を使ったらより分かりやすいか・・・と
必死になって考えて、オンエア後、
毎晩準備に時間を費やしました。
選挙勉強と平行してなので、なかなかきつかったです。

その甲斐あってか、最後まで生き生きとした笑顔で
話を聞いてくれて、本当に本当に嬉しかったです。


思えば、
「真剣にどう伝えようか考える」というのは、
アナウンサーの仕事の基本、なんですよね。
「この程度でいいか」では、絶対に伝わらない。
そしてそれをまさに私たちは子ども達に伝えたかったのでした。
アナウンサーの「基本を伝える為に、基本に立ち返っていた」のです。

それを忘れてしまってはいないか?
思わず、改めて自問してしまいました。

子ども達の視線はやはり刺すような
強烈な光を放っていました。
「好奇心」という名の光。
素直に驚いたり、閃いたり、笑ったり。
これはなに?あれはどうして?
躊躇なく、まっすぐな質問が飛びます。
未知の世界に臆せずに入っていって、
新しい情報を貪欲にキャッチしようとする
まっさらな子ども達の眼差しに、
私は逆に、多くを学んだようでした。

まっさらでいること。貪欲でいること。

“ステイ・ハングリー、ステイ・フーリッシュ”とは、
故・スティーブ・ジョブズの言葉ですが、
それを体現するような姿に、
ハッとさせられるような時間でした。
楽しかったです。

私がアナウンサーという夢を追うことを決めたのは、
まさに母校にいたころ。
母校は私の原点なんです。


そこに舞い戻って、アナウンサーとして
後輩達にメッセージを届けられるなんて・・・。
なんだかジーンとくる経験でした。

Priscilla Ahn “Dream”


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