ちょっとした出来事ですが

2012年11月02日

昨日、会社の廊下を歩いていると、
「小川さん」
いつも局内の掃除をしてくださっている
清掃員のおばちゃんに声をかけられました。
「私、今月いっぱいで仕事辞めるんです。
これ、つまらないものだけど・・・」
紙袋の中からハンカチの入った小包を取り出して、
「今までありがとうございました」といいながら、
はにかんだ笑顔で渡してくださいました。

先立たれたご主人のこと、
テレ朝に遊びに来たいというお孫さんのこと・・・
初めて、いろいろとお話をしました。
別れ際に、名前を告げられました。
その時まで、名前さえも知りませんでした。

友人とも、同僚とも、知り合いとも違うような気がします。
「すれ違ったときに挨拶を交わす」関係。
それでもいつもくしゃっと目を細めて
「お疲れさまです」と声をかけてくださる笑顔がすてきで、
たぶん私は知らず知らずに、その笑顔に
日々のパワーをちょっとずつ、もらっていたんだと思います。
だから、今月で辞めてしまうと聞いたとき、
「いなくなっちゃうんだ・・・」と、
とても寂しかったです。

どこに根拠があるのかわかりませんが、
一説によると、人間は一生に、
およそ３万人と接点を持つそうです。
後につながっていく出会い、一瞬の出会い、
とにかく数え切れない様々な「出会い」の中で、
知らず知らずに影響されたり、感じたり、
傷ついたり、癒されたりしながら
日常って作られていくんですね。

何気ない瞬間の何気ない出会いや関わり。
大切にしたいです。

Lifehouse “Stanley Climefall”