12月18日(金)目白大学メディア表現学科にて出前授業を行いました。
今回の講師は、2011年東日本大震災で被災3県の前線デスクを務めた、報道局ニュースセンター、久慈省平災害報道担当部長。
テーマは「テレビと新聞の違い」(詳しい内容はコチラ「課外授業」)と「震災報道」について。学生さん約50名が参加し、講師の話をメモを取りながら熱心に聞いていました。。
◆「 3.11 東日本大震災報道」 現場の葛藤
久慈講師は東日本大震災を振り返り、74時間CM抜きで伝え続けた報道特別番組の様子を紹介。記者の「取材」か「救助」かの葛藤を赤裸々に語りました。
東日本大震災を取材したカメラマンや記者。中には家族や自分自身も被災しながらカメラを回した者もいました。
また撮影していたカメラを置き、がれきの中へ救助へ向かったカメラマンもいました。「人の不幸を撮影していてよいのか」という葛藤があったそうです。その後、再びカメラを手に取り撮影を。
皆「報道の使命」に突き動かされながら、懸命に撮影や取材をしました。
そして今、東日本大震災の教訓から、現在テレビ朝日の記者研修では、震災など災害現場取材ではまず第一に“自分の安全を確保した上での取材”を教えています。
講義の終わりには、今年発生した鬼怒川堤防決壊の報道の裏側の話や、テレビ朝日系列局の災害訓練についての話も。
そして授業後には、将来テレビの仕事に携わりたいという学生さんが久慈講師へ熱心に質問している姿も見られました!