テレビ朝日の社員が一般市民を対象にテレビの裏側を紹介する「テレ朝出前講座」。9月23日(祝)は神奈川県大和市の文化創造拠点シリウスで「災害報道と地域防災」をテーマに開催、約40人の市民が集まりました。
講師は広報局お客様フロント部の久慈省平。報道局ニュースセンターで社会部記者、「報道ステーション」ディレクターのほか、災害報道担当部長やウェザーセンタープロデューサーなどを担当してきた〝災害報道のスペシャリスト〟です。
会場は市立図書館のフロアに設けられた壁のないオープンスペース。読書や勉強をしている人たちのすぐそばで、地震や津波のニュース映像を大きな音で流したのですが、ご迷惑をおかけしたのではと心配です…。
前半のテーマは「テレビの災害報道」。
久慈講師は冒頭、今年は日本の気象業務が始まって150周年にあたり、気象衛星やスーパーコンピューターで天気予報が日進月歩で進化していることを紹介。同じようにテレビ局も災害ニュースに技術力を結集していて、震度地図や速報テロップが専用の機械を使って瞬時に自動作成されることを伝えると、参加者からは驚きの声が上がりました。
さらに、緊急災害が発生した時にテレビ局がどのように対応しているのか、東日本大震災や九州北部豪雨などの実際のニュース映像を見ながら解説。災害によってアナウンサーが読み上げる警戒コメントに違いがあることなど、命を守るために細かい工夫をしていることを伝えました。
後半のテーマは「地域防災」。
大和市は市制施行から60年以上、大きな災害がなく、市のホームページには「自然災害死ゼロのまち」と書かれています。台地による固い地盤で、東西を流れる2つの川は氾濫したことがなく、平地が多いため土砂災害警戒地域が少ないという特徴があります。
しかし、久慈講師はそれでもなお警戒するべき災害を指摘。固い地盤は地震波が伝わりやすいこと、地震直後は長周期地震動の恐れがあるので、ビルの高層階には行かないことなどをアドバイス。さらに、1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨の場合は、排水が追い付かない可能性があり、川から離れていても内水氾濫の恐れがあることも強調しました。
参加者からは「報道する立場の方からの防災の話は勉強になった」
「災害ニュースを見るときに注意深く画面を見てみようと思った」
「映像に迫力があり、分かりやすかった」などの感想が寄せられました。
参加された大和市の皆さん、ありがとうございました。災害報道や防災に関心を持ってくれるとうれしいです。
テレビ朝日では「災害報道・防災講座」のほかにも、「ニュース番組の舞台裏」や「話し方・コミュニケーション講座」など、さまざまなテーマで「テレ朝出前講座」を実施しています。ご希望される場合は、テレビ朝日HPからお申し込みください。
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