テレビ朝日の社員が一般市民を対象にテレビの裏側を紹介する「テレ朝出前講座」
3月8日(土)は神奈川県大和市の桜丘学習センターで「テレビの災害報道のいま」を開催しました
講師は広報局お客様フロント部の久慈省平さん
報道局ニュースセンターで社会部記者、「報道ステーション」ディレクター、災害報道担当部長などを担当し、現在は「出前講師」として、学校や自治体を回っています
前半のテーマは「テレビの災害報道」。
地震、津波、台風などの緊急災害が発生した時にテレビ局がどのように対応しているのか、実際に放送されたニュース映像などを見ながら解説
緊急地震速報が自動で表示されることや、災害ごとにアナウンサーのコメントが決まっていることなどを伝えました。
さらに、放送法第108条によって「災害報道はテレビの義務」であることを伝えたうえで、日常から地震訓練をしていることや、災害現場での安全取材の対策についても触れました。
参加者からは「初めて聞くことばかり。テレビ報道の見方が変わりました」などの感想がありました
後半のテーマは「地域防災」。
大和市はこれまで大きな災害がなく、「自然災害死ゼロのまち」を標榜しています。
相模原台地という固い地盤で、市内を流れる2つの川は氾濫したことがなく、平地が広がっているため土砂災害が少ないという特徴があります。
しかし、久慈さんはそれでもなお警戒すべき災害を紹介しました
地震発生時、固い地盤は地震波が伝わりやすく揺れやすいことを指摘。
さらに、ここ数年は土砂災害よりも都市型の内水氾濫が増えていることや、線状降水帯などによる大雨は地域に関係ないことなどを強調しました
質疑応答では、
「ドラマ中に津波地図が表示されるのはなぜか」
「カメラマンが撮影時にけが人を見つけたらどう対応するのか」
など、プロ顔負けの専門的な質問が次々に寄せられ、予定時間があっという間に過ぎました。
テレビ朝日では「災害報道・防災講座」のほかにも、「ニュース番組の舞台裏」や「話し方・コミュニケーション講座」など、さまざまなテーマで「テレ朝出前講座」を実施しています
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