東洋大学での出前授業、今回は・・・「ドラマの制作過程」
講師は、お昼の帯ドラマ『やすらぎの郷』プロデューサーの服部宣之。
テレビドラマの歴史や『やすらぎの郷』の舞台裏などを語りました

今年4月にスタートし、毎週月曜 ～ 金曜日の12:30 から放送している『やすらぎの郷』。
倉本聰さんのオリジナル脚本で、石坂浩二さん・浅丘ルリ子さんなど昭和を代表する豪華なメンバーが出演している話題のドラマです

ドラマの制作は一般的に、放送の6か月～1年前に企画が決定し、最終回放送の1週間～10日前までの間で撮影を行います。
しかし『やすらぎの郷』は、約2年前に企画が立てられ、今月まで撮影をしていたという異例の長期スパン

服部講師は、倉本さんの熱意ある脚本作りについて「感動した」と話しました。
倉本さんはまず、主要登場人物の経歴年表を10か月かけて細かく書き上げたそう

その経歴年表がコチラ

出生地や親子関係だけでなく、初恋や失恋などとても細かいエピソードまで書かれています
しかし、こんなに詳しく書かれた情報なのに、決してドラマの本編には出てきません。

「この“根っこ作り”によって、人物の会話のやりとりが自然に、そして深みのあるものになりました。役者さん自身と重なるようなエピソードもあり、フィクションなのかノンフィクションなのか分からないような所も。そんなストーリーが、ターゲット層である60歳以上の視聴者の皆さんに共感を持ってもらえたのではないかと思います」

服部講師はこれまで、『遺産争家』(2015年)や『叡古教授の事件簿』(2016年)など数々のドラマを手掛けてきました現在は今秋からスタートする『トットちゃん！』をプロデュースしています。

ドラマと共に歩んできた服部講師はこう力説しました
「ドラマが低迷してきているとも言われていますが、テレビドラマはコミュニケーションツールです。1つのドラマを介して、友人同士などコミュニティの中で会話が生まれ広がります。この夏の帰省前に“やすらぎの郷”を見てみて下さい。お爺ちゃんお婆ちゃんとの会話のきっかけに役立ちますよ！」

学生の皆さんからはたくさんの質問が
Q.ドラマが人気になった場合、ギャラは追加されるの？
A.→日本では追加されません。海外では興行収入の●●％というケースもあります
Q.ドラマの打ち切りってどの時点で決まるの？
A.→大人の事情です(笑)
Q.『やすらぎの郷』を放送するにあたって心配だったことはある？
A.→たくさんあります。お昼にドラマ…視聴習慣の無い時間帯に受け入れられるのか。華やかなキャスト陣…ギャラは？…etc

『やすらぎの郷』は動画配信でもご覧いただけます
テレアサ動画『やすらぎの郷』はコチラをクリック
今年10月スタートの『トットちゃん！』など、これからのドラマにご期待下さい