11月29日(火)、藤沢市・老人福祉センター「湘南なぎさ荘」でオトナ出前講座を開催!
講師はアナウンサーや社会部記者を経験し、現在広報局お客様フロント部長の川瀬眞由美。
これまでの経験から「ニュースの楽屋」と題し、取材~放送に至るまでの舞台裏や魅力的な話し方について語りました
約50名の受講生の皆さんは、最後まで熱心な姿で、発声練習にも積極的に参加していただきました
★切ない?!「地取り」とは
アナウンサーとしてテレビ朝日に入社し、報道局・社会部の記者を兼務していた川瀬講師。記者として、オウム真理教事件の取材に関わったり、宮内庁・東京都庁の記者クラブでの経験も
川瀬講師が記者時代、一番苦労したというのが現場周辺で聞き込みをする「地取り」。
目撃情報や、被害者・加害者の人となりの情報などを得るために、1軒ずつ地道に聞いて回るのですが、すんなりと話してもらえることは少なく、大変苦労したそうです。
しかし川瀬講師は「“地取り”は、ニュースを生身の人間に起きたこととして受けとめてもらうために必要なこと。事件の背景を伝えることで、自分に置き換えて気をつけたり、今の社会問題を考えたりできる可能性が出てきます。だから“嫌われて、嫌がられて当たり前”と覚悟して臨んでいました」と語りました。
★なぜ取材し伝えるのか
記者が取材し伝え続けている原動力は、「今起きていることを知ってほしい」・「二度とこんなことは起こってほしくない」という気持ちであると話しました。
さらに、地下鉄サリン事件発生直後のヘリコプター中継での苦労話や記者仲間での暗号など、リアルに語られるエピソードに、多くの方が深く頷いたり笑い声をあげたりしていました
★実践!「明るい声」
講義の後半はアナウンサー歴25年の川瀬講師による、“発声・滑舌講座”
相手に分かりやすく伝えるために大事なことを伝授してもらった後、受講生みんなで「明るい声」を実践しました!!
●明るい声を前に出す事
●ゆっくり、はっきり発音する事
ポイントは「明るい“顔”」手を広げて前に出しながら、声を遠くに出す練習もしました!
声だけでなく、気持ちも相手に届いています。口角を上げて笑顔でハツラツと声を出して下さい
皆さん今日からご家族や友人との会話で実践してくださいね
最後は、情報バラエティ番組のプロデューサー経験をもつ、広報局お客様フロント部の小林正講師と、川瀬講師2人による「テレビの現場」
企画・撮影・編集にかかる時間の長さや、ロケ現場での工夫など、普段聞くことのできない話の数々に、受講生の皆さんは興味津々な様子で聞き入っていました
他にも、24時間スタンバイをしていなければならない苦労や放送に向けての緊張感、しかしその反面で仲間と共に番組を作り上げる喜びがある事など、まさにテレビの舞台裏を語りました!
広報局お客様フロント部長 川瀬眞由美
1985年テレビ朝日アナウンサーとして入社。ニュース・報道特番を中心に担当。
1993年から、報道局社会部の記者を兼務。オウム真理教事件や宮内庁・都庁記者クラブなどを担当。
2010年番組審査室へ異動し、視聴者の視点でニュース・番組をチェック。
2016年7月から広報局お客様フロント部長。メディアリテラシーや学習・教育支援などを統括。
アナウンススクール「テレビ朝日アスク」でも開校時から講師を務める。