次回のオリンピックはご存知の通り、ブラジル・リオデジャネイロでの開催。
およそ200の国と地域から10,500人の選手が参加し、28競技306種目でメダルを目指します!
この世界的なスポーツ大会『オリンピック』は一体どのように放送されているのでしょうか・・。
オリンピック大会の様子をテレビで見た時、「放送局が違うはずなのに同じような映像だな‥」と思ったことはありませんか?
実は、みなさんが見ているオリンピック大会の映像は、ほとんどがOBS(オリンピック ブロードキャスティング サービス)という団体が各国を代表して制作している『国際映像』というもの。
しかし、実際の放送には日本人選手が多く映っていたり、きちんと日本語の実況で放送されていますよね。それは、国際映像を受け取ったJCという日本の放送機関が味付けをして放送しているためなのです。
国際映像とは‥JCとは‥?オリンピックならではの放送のしくみをお届けします!!
オリンピック期間中、放送の中心となるのが国際放送センター(IBC)。
各会場からの国際映像・音声などの全てがここに送られてくるため、OBSやJCを含め、世界各国の放送機関がIBCを拠点としています。
★OBSが国際映像を制作し各国に配信
OBSが制作する競技映像は「国際映像」と呼ばれ、競技の映像に観客の声援などの自然音声が入ったもの。国際映像の制作はどこの国でも放送できるよう、制作されています。一国や一人の選手に偏ってはいけません。
★国際映像に日本の味付け!
国際映像だけでは、競技の進行状況によって日本人選手の様子をよく見ることができない場合もあります。そこで、JCで独自に撮影した映像を国際映像に織り交ぜて「より日本人に魅力的な中継」を目指します。
また、JCに派遣されたアナウンサーやスタッフは「日本のチーム」として働いているので、テレビ朝日のアナウンサーがNHKで放送される試合の実況を行っていたりと、局の垣根を超えて協力し、制作・放送を行っているのです。
★テレビ朝日独自の工夫は?
中継映像の基本的な部分についてはOBSとJCが制作するため、ここから先が各放送局の腕の見せ所!競技場周辺の模様や選手の取材を行い、他局にはない独自のアレンジを加えていきます。