5月21日、船橋市習志野台公民館で、オトナ出前講座「テレビを10倍楽しむ方法」が行われました。
あいにくの雨にも関わらず、どんな話が聞けるのかと大勢の方が足を運び、耳を傾けてくれました
講師は番組プロデューサーの上野敦史、元アナウンサーの藤井暁、小林一枝です。
「10倍楽しむ!」とは「楽しくも難しいタイトル」・・・
そこで
テレビに関する10項目をあげ、テレビのこぼれ話や普段知ることのできない舞台裏など、いろいろな側面から、3人の講師がテンポをつけリレー方式で話ししました。
① テレビ豆知識
テレビの免許や放送法、ネットワークなどの基本解説です。
② テレビの仕事
「ミュージックステーション」を例に華やかな音楽番組の舞台裏でどのような仕事が行われているか、VTRで紹介しました。
③ スポーツこぼれ話
かつて深夜の人気番組だった「大相撲ダイジェスト」の本番中、ゲストの親方が眠ってしまい何を聞いてもコックリコックリ・・・ この日がデビューだった担当アナは、まさに孤軍奮闘だったとか。 また、地方からのプロレス生中継で、突然映像が途切れ、画面は黒味のままアナの実況だけが放送されるというハプニングも。実は、下見では思いもつかない大型船が近くの港に入り、電波を遮っていたことがあとでわかったそうです。 画面からは想像もつかないエピソードが、現場にはいっぱいあるのです。
④ ニュースができるまで
『スーパーJチャンネル』の1日をVTRで紹介。正確に、速く、分かり易くがニュースの基本です。 本物のニュース原稿が紹介されました。 今はワープロですが、古くは手書きで、悪筆記者の原稿はスリル満点、 アナウンサーは読みこなすのがそれは大変だったそうです。
⑤ アナウンサーの基本
腹式呼吸と発声練習。 美容と健康、若返りにも効果あり!!
⑥ 「外郎売(ういろううり)」の口上に挑戦。
アナウンサー・役者・噺家の基本練習といわれる歌舞伎演目中の名セリフ。参加者は精一杯、口を大きく動かしていました。
⑦ 視聴率の話
その意味や歴史、測定法が説明され、昭和30年代の懐かしい風景や当時の計測器などVTRで紹介されると、じっと画面に見入り説明を聞いていました。途中、世帯視聴率を計算するクイズもありました。
⑧ ドラマができるまで
企画は半年、早ければ1年前から組まれること。昨年話題になった『ドクターX~外科医・大門未知子~』では、手術シーンの特別台本があることなどが明かされました。
⑨ バラエティの世界
藤井講師は「欽ちゃんどこまでやるの」に出演し、萩本欽一さんとは長~いお付き合い。こぼれ話が次々にとびだします。 当時テレビ朝日をはじめTBS・フジテレビの3本の番組を掛け持ちし、その視聴率の合計は100%を超えていたそうです。企画、構成、演出、主演、一人何役もこなす欽ちゃん。リハーサルはいつも徹底的に行われ、家に帰る時間はほとんどなく、リハーサル室に寝泊まりしていたこともあったそうです。今でも藤井講師は、萩本欽一さんのことを「大将」と呼んでいます。
⑩ 次世代テレビ最前線
4K8Kとはどういう意味か、受信には何が必要か、6月2日から(CSで)テスト放送が行われるなど最新情報が伝えられました。
次つぎに語られるテレビの話に受講生は、熱心に聞き入りメモを取り、発声を体験し2時間がアッという間に過ぎました。
参加者のみなさんからのご意見
・ほんの何秒かの画面に多くのご苦労があるのを知り、テレビの見方が変わりそうです。
・なんとあわただしい「秒」との闘い、胃の痛くなるお仕事ですね。
・プロの話し方を聞かせていただき教えてもらい日常に生かしたい。さすが面白かった。
・テレビの仕事は大変とは聞いていたが、今日の説明でその大変さがわかった。
・ニュースをもっと知りたい・ニュースをどのような視点で見たらよいのか
・参加型のテレビ番組をもっと増やしてほしい。
などのご意見がありました